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リアルが情報に変わる日

・ハリウッドが発展し、ロケをする場所がなくなった結果、ロケ地は、ニュージーランド、モロッコに移り、そこにエキストラの雇用は移ったかもしれないが、脚本家、映画監督、映画スター、映画関連の投資家、弁護士らはすべて相変わらずハリウッドに残って、映画によって生じる富のほとんどはこちら側に残るであろう。
・富豪と一般庶民とを分かつものは、誰もが知っている月並みな真理を実践したかどうかである。
・何かにお金を払うとき、おそらく多くの人が無意識に、何かしらのストーリーを思い描いている。そこで描けたストーリーが、「自分にとってよいものだ」「人生を好転させてくれるものだ」と思えたときに、「お金を払う」という決断をするのだ。
・医師はみな、あまりにも気楽に偽りの希望を与え、家族が銀行預金を使い果たしたり、無駄な治療のために子供の教育資金を食いつぶしたりするように仕向ける。
・自分が大金を手にした時のシミュレーションは常に行なっていた方が良いかもしれないですよね。
・いくら何十万円もする靴を履いていても、それが新品だったら「最近一山あてた成り金ではないか……?」という疑いの余地があります。しかし、10年以上履き込まれた高級靴を履いていれば、その人は昔からお金持ちだったことがわかるのだ。
・ビジネスで成功する人に「節約上手」な人はいません。なぜなら、お金儲けが上手な人は、お金の使い方が上手な人だからだ。
・3日間、財布を開かない「3日間 断金生活」をすることだ。
・都市銀行のカードローンの金利は低くても4~5%、クレジットカードのキャッシングは約18%ですから、この自動貸越の金利がいかに低いかがわかるかと思いる。
・困ったときには定期預金の「自動貸越」を使う。その利息は、預けている定期預金の金利利率に0.5%を加えた年率となる。
・レシートは、すべて捨て、使ったお金の歴史よりも、これから使うお金の未来を意識するようにしました。
・以前はね、小口預金者として椅子にもたれて、待っていればよかった。でも今どき、わずかなお金を無邪気に貯めているなら、笑い者だね。
・イギリス人が言うところの、腐るほど金のある大金持ち(フィルシー・リッチ)なんだ。
・ドイツ語では、お金(ゲルト)と世界(ヴェルト)が韻を踏んでいる。この韻より見事な韻は、まず考えられない。
・アーケードゲームをデザインする際、初心者プレイヤーのプレイ時間が三分程度になるようにするという。それは、プレイヤーに、プレイ料金を「もったいなかった」と思わせない程度にプレイを楽しませ、さらにお金をかけて挑戦したくなる程度に満足させることかできるからである。
・対照グループの判事たちは、50ドルという平均的な保釈金を課した。ところが、自分の死を思い起こされた判事は、はるかに懲罰的な保釈金を課した――平均で455ドル、標準的な金額の9倍以上である。
・あなたがお金や時間やエネルギーをけちけちとため込んでいるとしたら、あの『クリスマス・キャロル』に出てくるエベニーザ・スクルージのように、乾ききった人となるはずだ。
・呼吸はお金のかからない医術であり、呼吸のコントロールを日々練習すれば、オプティマルヘルスや長生きにつながる。
・自分の頭を金魚鉢、思考を濁った汚い水だと想像する。呼吸はフィルターだ。深く吸って吐く息の一つひとつが浄化の呼吸であり、頭の中の汚れた水をだんだんきれいにしていく。呼吸を10回すると、水はほぼきれいになっている。
・貯金の目的を聞いても「いざという時のため」。生命保険も年金も同様だ。「いざという時」の具体的なイメージがないから、同じ目的のために貯金・年金・保険の三重投資をしている。
・人は個々人の弱点から老化する。私とほぼ同じ年でボケてしまった女性は、お財布の中身、つまりお金の価値と、出歩くのに必要な金額とを連動して考えられなくなっている。
・だいたい税金をたいして払っていない者ほど、公務員などに向かって「誰の金で飯を食ってると思ってるんだ!」と言う傾向がある。
・たとえば新作映画が封切になったとき、自治体が「お金に余裕のない人」向けに、市のホールなどを使って、同じ映画を無料で観せたりしたらどうだろう。たちまち映画館は閑古鳥が鳴き、映画会社や配給会社は大きな痛手をこうむるだろう。今、図書館が小説に対して行なっていることはまさにこれなのである。
・今日でも、600万人に及ぶケベック系住民の約3分の2は2600人の初期開拓者まで祖先を遡ることができる。フランス系カナダ人は遺伝学の金鉱山と言える。
・現在、程度の差はあっても世界中で所得と富の分配の不平等化が進んでいる。その原因は経済成長率と資本の収益率を比較したとき、後者が前者を上回っていることにある。
・食料品は豊富だが、料理の仕方を知っている人はほとんどいない。
・営業免許取得のため、ロンドンのタクシー運転手はこういう道路のすべてを隅々まで知りつくす必要がある──百科事典並に豊富にたくわえたロンドンの道路情報のことを、業界では誇りをもって「蘊蓄(ザ・ナレッジ)」と呼ぶ。
・貧しさは人間を狂わせる。同じように、あり余る富も人間を狂わせる。
・質問をするとき、多くの人は専門家や知識が豊富な人に聞こうとする。でも、それでは常識を超える発想はなかなか出てこない。
・固定資産税の主要な狙いは、登記を義務づけ財産権を保証することだ。富の再分配を狙ったものでは決してない。
・戦争は全てのカウンターをゼロ、あるいはゼロ近くにリセットし、必然的に富の若返りをもたらした。この意味で、20世紀に全てを水に流し、資本主義を超克したという幻想を生み出したのは、まさに二度の世界大戦だった。
・1940年に60歳で、爆撃、接収、あるいは破産によって持てる全てを失った人が立ち直れる望みはほとんどなかった。おそらくその人は1950年から1960年の間に70歳から80歳くらいで遺産もないまま死んだだろう。これとは対照的に、1940年に30歳ですべてを失った人には、戦後に富を蓄積する時間が十分にあり、1950年代に40代になった頃には70代の人々よりも裕福になっていただろう。
・どんな時代のどんな社会でも、人口の貧しい下半分は、実質的に何も所有していない(だいたい国富の5パーセント程度)。これに対し、富の階層のトップ十分位は所有可能なものの大半を所有している(だいたい国富の60パーセント以上で、90パーセントに達することもある)。人口の残りの人々(いまの仕分けでいうと中間の40パーセント)が国富の5-35パーセントを所有する。
・テクノロジーは常に、特権を持った少数の人々からはじまるものだが、その中でも巨万の富を得るのは、そのテクノロジーを大衆まで広げた人だ。
・豊富な読書量を誇り頻繁に旅をする人や、さまざまなことに興味を抱き、幅広い教養を身につけている人ほど、多くの物事を結びつけ、創造性を発揮できる。
・この新しい世界では「自主的に学べる人」「創造的で問題解決力に富む人」「変化し続ける状況に適応できる人」が求められている。
・嘘に騙されなければするはずがなかったことを実行させるのは、案外簡単である。何かを購入させるにせよ、方針を転換させるにせよ、その業界のことをよく知っていて、人脈も豊富で、真面目で誠実というふりをすればいいのだから。
・ローマ帝国衰亡の原因の一つは、貴族が商業に従事することを許し、その結果として少数の元老の家族によって富と権力が独占されたことにある。
・モンテスキューは、貴族を商業から締め出すことは、富が権力者の手に集中することを防ぐという点で、望ましい社会の政策であることを明らかにした。
・世界有数の大富豪・ファーストリテイリングの柳井正氏の豪勢な自宅は、渋谷区の閑静な高級住宅街にある。柳井氏の自宅には、グーグルマップでバンカーが確認できるほど大きなゴルフ練習場がある。
・無から有を作る人、アイデアが豊富な人というのは、とにかくさまざまなジャンルの資料を、大量に読み込んでいる。
・個々のゴミ拾いとドブさらいが自分でかき集めたものは、そのままでは誰も富を蓄えることなどできないのは疑いようがないが、骨やぼろや犬の糞でも「大規模」に集めれば、すなわちある一人の「親分」のもとで多くの人が働けば、人々が厭う大都市のゴミが大きな富の源になる。
・24の強みとしての特性を測定可能にしたのが「VIA-IS」と呼ばれる自己診断ツールだ。さまざまな実証研究がなされており、エビデンスも豊富だ。この無料診断ツールは、メイヤーソン財団のサイトから使用することがでくる。
・古河財閥傘下の古河電気工業が、ドイツのシーメンスと提携して、1923年に設立した富士電機製造株式会社(現・富士電機)に端を発する。古河の「ふ」とジーメンスの「じ」で「富士」という。
・ここで描き出しているのは、経験が豊富な部下からの軽蔑を恐れて、彼らに激昂し、暴力を振るうしかなかった学徒将校の虚勢である。
・経済のグローバル化が進む中で、「国富」とか「国民経済」という観念が揺らいでいる。そうなれば、「国民」や「国家」という観念もまた、揺らいでいかざるを得ないだろう。
・メレンゲを最初に作った人ってすごいですよね。生卵を割って、それを黄身と白身にわけようって考えただけでも一頭地を抜きんでた発想なのに、見るからに栄養豊富な黄味のほうならまだしも、その白身のほうだけをかき混ぜようだなんて。予想できるわけないじゃないですか、白身だけをかき混ぜたら、あんなホイップクリームみたいになるなんて。
・知識社会化にともなう富の二極化は、人種や民族を問わずこれからも拡大していく。そう考えれば、人種的なポピュリズムより、「知能によって排除されたすべての有権者の側に立つ」候補者の方がずっと強力だ。
・ネットメディアは、豊富な情報へのアクセスを容易にしたが、データだけではなく判断の基準となる価値観の尺度も対にして提供するようになった。
・人間は持っているものを手放したがらない。失わないと確信できて初めて、もっと多くを手に入れよう、富を殖やそうという気になる。
・ニコロ・マキャベリ同じく三つの動機を挙げたが、その三つに順序をつけている。三つとは、安全と富と威信である。
・幸福になるための最大の鍵は、遺伝子の性質を変えることにあるのではなく、「環境を変えること」(つまり、富や魅力、もっといい同僚を求めること)にあるのでもなく、「私たちの日々の意図的な行動」にあるのだ。
・ピケティ理論のエッセンスとなっているのは、r>gの法則とよばれるものである。ピケティ氏によると、歴史的にいつの時代も、資産の収益率(r)が所得の伸び(g)を上回っており、これによって富を持つ人とそうでない人の格差が拡大しているという。
・経済活動を通じて富を形成する方法は、実は2種類しかない。ひとつは、毎年の年収を最大化して、それを貯めていくやり方。もうひとつは、資産を保有し、その価値を高めていくというやり方である。
・世界中から集まった富裕層と話していると、こうした生活上の不満について文句を言うのではなく、うまくチャンスに結びつけようという姿勢を持っている。
・富裕層は値切るという行為はほとんどしない。これは、一度ハードに値切り交渉をして、手間がかかる人物とみなされることで、良質な話が次回まわってこなくなるリスクを避けるためだ。
・シンガポールでは4つも5つもベッドルームを備えた、リビングも十分に余裕のあるコンドミニアムが多くあるので、ホームパーティが好きな富裕層にも多くの選択肢があります。
・若い富裕層ほど電話を嫌いる。これは自分の都合と関係なく強制的に時間を奪われるからだ。
・経済的な成功の意味は、その富を奢ることではない。富を自分の価値のあると思うことに、自由に使えることだ。
・シーパワーの国は、隣国とはとりあえず海で隔てられているから、海を使って世界各国と貿易を行ない、富を増やすことの方に熱心となる。一方、ランドパワーの国は隣国と地続きですから、自国領土の保全を最優先に考えざるを得ません。このためどちらかというと閉鎖的になり、ビジネスには積極的ではありません。
・テクノロジーは、富と成功における既存の格差を増幅する。もともと語彙が多い子供は、ウィキペディアからより多くを学ぶことができる。行動に問題のある生徒は、ビデオゲームに気を散らされる可能性が高い。
・一部の支配者層に富が集中している時代なら自然は破壊されないが、格差がなくなると、支配者層が土地を手放し、細切れになって庶民が家を建てる。
・人は、裕福になるほど右派的になり、「社会福祉の拡大」や「富裕層への増税」といった、富を分配する政策に反対するようになるという調査結果があります。
・マンションを買うことを考えてみると、富裕層は都心部の優良物件以外は買いません。これは世界中のどの都市でも同じだ。これに対して、一般人は通勤圏、駅に近いなどの理由で、郊外にある資産価値が下がるのが確実なマンションを「マイホームを持ちたい」という理由だけで買ってしまいる。これは、投資ではなく、単なる消費だ。
・時間に関して私たちと富裕層とどこが違うかと言えば、私たちが時間を無駄に使っているのに対し、彼らは時間を有効に使っているということ。
・いまの富裕層の最大の特徴は、いつも忙しく働いているということだ。そして、働くことを楽しみ、その合間に人生を楽しむことを忘れないということだ。その意味で、現代の富裕層はワーキングリッチとも言えます。
・富裕層とは、一般的に資産がワンミリオン(米ドルで100万ドル)を超える人々(世帯)を指します。
・貧富の……いや、社会に対する各人の有用性の差が決定的な生死の境目となりつつある時代だった。
・ソマリアの海賊は東アフリカからペルシャ湾岸の富裕国を目指す移民の密入国斡旋に商売替えしたのである。
・大きく下げたときに、大底の安値で資産をたたき売って処分する人から、大底を待っていて安値で買う人に、富が移動することになる。つまり、知恵を使わず準備してこなかった人から、知恵を使って準備していた人に富が移動します。
・全国行脚の中で、神童・モーツァルトは、同年代の誰よりも豊富な「音楽の記憶」を頭の中に蓄えていくことになりました。これは彼が作曲家として活躍する上で、圧倒的なアドバンテージをもたらした。
・哲学者たちは富を軽視した。それは、貧困による屈辱から自らを守るための策略だった。
・人が欲するのは富ではなく、豊かさにともなう尊敬と高評価である。
・武器の闇市場を仕切っているのはブローカーであり、違法な腎臓移植を仲介してボロもうけしているのもブローカーである。いまやブローカーが、あらゆる分野の違法取引を支配しているのである。
・組織犯罪はいまや、昔ながらのマフィアの世界ではない。チャンスとリスクが一瞬にして入れ替わる、生き馬の目を抜くようなグローバル市場では、マフィアのような中央集権的で厳格な階級制は、まともに機能しない。
・若い世代は、PCとかタブレットとかスマホとか、新品が常に最善であるITハードについてはがんがん新品に買い替えるけど、、新品と中古に劇的な差がない自動車や家に関しては、中古市場を利用したりレンタルで済ませたりする。
・小さな店や企業はたいてい、価格だけでは競争できない。価格で競争して利益を出せるのは、その市場で最も低い価格を提供する企業だけである。
・ネットフリックスが「延滞料なし」というふれこみで登場したとき、ブロックバスターは延滞料のせいで常連客が離れていくかもしれない危険に気づいたが、市場シェアを大幅に奪われ、持ち直すことはなかった。
・テクニカル分析は、株式市場が集合心理(「大衆心理」)の反映であることを理論面の支えとし、大衆心理の波がパニック、恐怖、悲観と自信、楽観、強欲との間を動くことを前提し、将来の価格動向を予測する。
・平野部で発生する雷雨、海上で発達するハリケーン、地表での霧の形成といった現象のそれぞれに異なる理論が構築されている。市場や経済の科学もこれと同じように、一つの普遍的理論を追求するのではなく、多彩な関連モデルや理論を取りそろえることを目指すべきなのだ。
『市場は物理法則で動く』 [☆☆]
・どんな技術も商品も誰かの幸せの役に立たなければならない。だから新市場ができる前にはその幸せがイメージできなければならない。
・経済は変化する。技術も変化する。市場も変化する。制度も政治も変化する。そして、なにより人の心が変化する。このようなことが一度に起こると、誰もが予測できないパラダイムシフトが起きる。
・「今、ルネサスの社長に求められていることは何だ? 技術がわかることか? 市場がわかることか? 経営戦略論に精通していることか? 混乱し、意気消沈しているルネサスに、そんなものは二の次だ。元気があって、大声で吼えることができる奴だろう。だとしたら、鶴丸氏は最適なんじゃないか?」という意見を聞いた。この意見は、乱暴ではあるが「なるほど」と思わざるを得なかった。
・破壊的イノベーションとは、市場を支配している製品より機能は落ちるが、「安い、小さい、使いやすい」といった特徴を持つ新製品が爆発的に普及することによって、既存の製品を駆逐する現象のことである。
・イノベーションとは、何回言っても日経新聞がその誤訳を改めようとしない「技術革新」などというものではない。経済学者のシュンペーターの定義によれば、イノベーションとは、「発明と市場の新結合」である。
・新しい技術を持った競合企業が、既存製品よりも性能は劣るが安価な製品やサービスをもって市場に参入するとき、破壊が起きる。新しい競合企業は、新しい技術とビジネスモデルを活用して製品やサービスの改良を重ね、ついには既存企業の顧客のニーズを十分満たすようになる。
・インド製の手織物の大半は、かつては非常に品質が低く、単純な色と粗悪な素材を用いており、パターンも粗雑なものだった。今日では「手織り」といえば高品質の織物であることを示す。これは、市場における粗製品の部門を、機械織り製品が一手に引き受けるようになったためである。
・私有財産と市場経済は、自分の労働力しか売るモノがない人々に対する資本の支配を確実にするだけが役割ではなかったということだ。それは何百万人もの個人の行動を調整するのに便利な役割を果たすし、それがないとなかなかやっていけないのだ。ソ連式の中央集権型計画が引き起こした人的災害は、この点をかなり明確に示している。
・アフリカやアジアでは、物価は富裕国のだいたい半分くらいだから、比較にあたって市場為替レートを使わず購買力平価を使うと、GDPはおよそ倍増する。これは主に、貿易できない財やサービスの価格は低いからだ。
・民間の安全ビジネスが栄えるということは、国民が国家の提供する安全サービスだけでは安心できず、民間市場から安全サービスを買っていることを意味している。つまり「国家が国民に対して十分な安全を提供できなくなった」結果としての現象だといえるのである。
・多くの都市が世界遺産の認定を得ようと必死になるのは、「世界遺産を見に行くための旅行市場」がグローバルに確立されているからだ。
・リアルタイムで見てもらえるスポーツコンテンツの価格だけが、高止まりしているのだ。換言すれば、テレビ市場で評価される価値が、「視聴率の取れるコンテンツ」から「リアルタイム視聴率の取れるコンテンツ」に変化したということだ。
・今でこそスマホ関連の技術者は労働市場で高く評価されますが、10年前にそんな技術を持っていた人はほぼ皆無だ。同じように、10年後に強く求められる技術分野を予測するのも不可能だ。
・今後、国内での自動車販売数を再び増加させるために必要なのは、「よりよい車の開発」ではなく、「車が提供できる価値の再定義」だ。自動車市場で取引される価値が(移動や運搬という価値から)劇的に変わらない限り、人々の車離れがおさまることはない。
・マーケットの価格を動かしているのはファンダメンタルズなどではなく、市場参加者が将来何が起こると思っているかという集団心理なのだ。
・おおよそ10年に1度は、株式市場のバブルはやってくるのである。投資で失敗する人のほとんどが、この事実を知らずに、最も株価が高い時期に投資をスタートしてしまう。
・高い価格に反発する人たちはすでに市場から離れてしまっただろうから、価格はさらに上がっていくことになるだろう。
・市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。
・第三世界のいたるところに「グローカル」な地域が生まれつつある。つまり局地的(ローカル)に限定された地域でグローバルな市場のための生産が行なわれていて、この領域の安全は大部分が民間軍事会社が担当している。
・今では衛星写真情報をどんな目的にでも利用できるまでになっている。組織犯罪は人身売買やドラッグの密輸に、鉱業は原料の発見に、企業スパイ会社は株式市場での思惑にとそれぞれ用途がある。
・数百万という新築の住宅が必要とするドアや窓枠や屋根材、浴室設備や配管システムや電気系統の備品は、巨大な市場を形成する。アフリカの人口は急増している。
・優良企業が既存の性能指標の改善に没頭する「持続的イノベーション」を続ける中で、新興企業は異なる性能指標を重視する足掛かりの市場を通して「破壊的イノベーション」をもたらす。
・市場経済では利益は差異から生じます。
・「市場規範」ではなく「社会規範」に訴えろ。わかりやすく言えば市場規範とは「カネ」、社会規範とは「良心」のことだ。たとえば道端で車から大きな荷物を下ろすのに手助けが必要な時、「500円出しますから手伝ってください」と呼びかけますか? きっと誰でも引いてしまう。見知らぬ人でも「お願いします」と不通に頼めば意外と手伝ってくれるものだ。
・ビジネスの現場でも「カネの問題じゃない。信義の問題なんだ」というケースは当然存在します。企業は「市場規範」に沿って運営されているが、それを動かしている人間は「社会規範」に沿って生きている。
・権力には社会的役割があるということだ。その役割は、単に支配を行き届かせたり、勝者と敗者を生み出すことではない。この力は、コミュニティ、社会、市場、そして世界をも形作っているのである。
・ゼロデイの脆弱性を1つ発見するだけでも、きわめて稀なことと考えられていて、脆弱性に関する情報には、闇市場で数十万ドルの値がつくこともあるほどだ。
・よくあるミスは、主語が「自分」になるということ。「私はこう思っている」「我が社はこう考えている」といった言葉が頻発しているようであれば要注意。そうではなく「今後、お客さまが~」「今後、市場が~」「今後、競合が~」と、主語を三人称にして書くことが重要だ。
・近年ヒットした食についてのドキュメンタリー映画には、共通の特徴がある。それは、他の人たちが市場において行なう選択に対する、意地悪でどこか独善的なアプローチである。
・自己啓発本は市場が飽和しているので、著者が美人だったり、障害を負っていたり、何かのセールスポイントがないと読者の興味を引かない。
・今日の市場のあり方は、空爆が激しかったころに対空砲を開発した企業と似ている――より多くの国民を守るために使うのではなく、市場で武器商人に売るためだけに作っている。
・20世紀の政治体制と市場を大きく二分したのは、左か右かだった。21世紀の基準は政治的・経済的に開いているか、閉じているかだ。
・携帯電話利用者数が世界人口の93パーセント以上、電力の利用が83パーセント以上に達するなど、サービスが不十分だった市場に技術が急速に浸透するとともに、BoP層に対する視点に根本的な転換が起こった。
・第一の罠は、「満たされていないニーズが市場を形成しているという思い込み」である。例えば、眼鏡を必要としているインド人が何人いるかを推定するのは簡単だが、そのうちの何人に眼鏡の購入能力があるかを、さまざまなプライスポイントで見極めるのは、はるかに難しい。
・市場は「効率的に」真実を見つけるのではない。結論――しばしば誤った結論――に落ち着くのが効率的なだけだ。
・学んだことがあるとすれば、社会通念と真実の間には何の関係もなく、効率的市場仮説(市場は効率的であり、どのような情報を利用しても、他人より高いパフォーマンスを一貫して上げることはできないという説)がインチキだということだった。
・はっきり言えば、大量の紙くずがあってこそ光るものがあるのであって、紙くずはなければ困る。つまらない本がないと市場も広がらないし。
・今やデバウ商会は、商会というよりも市場を領地とした商人国家ですな。
・資本主義への批判の多くは、市場対個人、個人対国家、国家対市場いう通俗的な対比の延長でしかない。
・車を売ろうとしたけれど思った値段で売れなかった人がいたとします。その失敗の原因は、自分以外の一時的で特定なものにある(例「冬場は買い手市場だから」)と考えれば、楽観主義と呼ばれる。原因は自分の中にある長期的で一般的なもの(例「私は口がうまい人が苦手だ」)という悲観的な考え方と対照的だ。このように、「結果をどう説明するか」が重要なのだ。
・資本主義経済が発達し、あらゆるモノが貨幣に置き換えられていくと、人は債務を負っても、すぐに市場で労働を貨幣に換えて、負債を支払うことができるようになった。
・地域で消費が増大していくことで、大坂市場に持ち込むまでもなく米が吸収されていくのであり、その結果として大坂に集まり貯蔵された米を示す越年米高も、19世紀に入ると急速にしぼんでいる。
・80年前、イギリスの若い経済学者が問いかけた。なぜ企業は存在するのかと。彼が出した答えは今も魅力的だ。企業が存在するのは、企業内部での取引によって、市場での「取引費用」を減らすか、なくせるからだ。
・戦争は常に起きているわけではなく、軍は企業のように、コンスタントに市場のフィードバックを得られるわけではない。
・アップルが利益を上げているのはすぐれた製品を作っているからだけではなく、世界で最も裕福な人々を市場に選んでいるからだ。
・留守番としてしか働くことができない人たちに運気が向いてきて需要の高まりが彼らを利することになりそうなときには、ゲームのルールをもっと柔軟にして外国人労働者の輸入を認めようとする圧力が働き、市場の力が役割を発揮することが阻害されます。
・ゲイという人種は人口のある程度を占めていて、しかも女房子供を育てなくていいから、富裕層が多いわけ。だから、市場的に優れている、ということが分かっている。
・ソニーの没落の原因は、確実性が高そうな商品での勝負に走り、その結果、逆説的に競合他社との違いが小さくなり儲からなくなったため。
・国によって価格差が生じるのは国境があるからで、その価格差がビジネス・チャンスを生み、違法取引業者を儲けさせているのである。
・音楽はふつう、重さで量れない。しかし、たとえばスペインでは、音楽や映画の海賊版1キロと、大麻樹脂1キロでは、海賊版の方が五倍儲かる。
・不満買取センターという会社は、不満をひとつ10円で買い取ってくれます。購入された不満は整理分類され、興味がある企業にひとつ5円で販売されます。買った値段より安く売って儲かるのは、10円で買った不満を、複数の顧客に売ることができるからだ。
・供給過多の市場で「よい商品を作れば売れる」などと言っていては、マーケット感覚の欠如を露呈するだけだ。マーケット感覚のある人は、「どんなによい商品を作っても、供給者が多すぎると儲からない」と理解している。
・投資て儲かる秘訣とは、みなが売っているときに買うこと、みなが買っているときに売ること。つまり大衆の逆を行くことだ。
・いつまでも儲からない商売にこだわったり、気が合わない人間と関係を続けるのは人生の無駄だ。利にならない仕事や関係など捨て、早く新天地に踏み出したほうがいい。
・「株を運用⇒(ならば)株で儲かった」という命題が、「大(必要条件)⇒小(十分条件)」になっていることがわかる。命題において「大(必要条件)⇒小(十分条件)」は必ず偽でしたね。つまり、「株を運用すれば儲かる」という命題は真ではありません。余事象=反例がありますから、偽だ。
・自分がそれで儲けられるという筋書きにリアリティがないならば、やめておくほうが無難ではないか。勝ち組の5%の人は特別なパワーと運を持ち合わせた人なのだ。
・「何で儲かりたいの?」とか考えることができれば、「適当にちょっとあればいいじゃん」ってことになると思うんですけど。
・商売で一番儲ける方法をご存知か。大きな情報格差があってまるで疑うことを知らない無垢な人を相手にする場合、あるいは供給元が他になくて独占状態の場合に、商売は一番儲かるのだ。これは太古の昔から世界共通の事実だ。
・進歩と富は公平に分配されるわけではない。一部の人間は儲けるだろう。ごく一部の人は途方もなく儲けるだろう。だが多くはかやの外に置かれる。
・あまり試されていない新しいコンピュータ・システムを大急ぎでインストールすれば、しかもそれがテクノロジー企業やアナリストの主張で加速された場合であれば、必ずと言っていいほど買い手は幻滅し、売り手は大儲けする。
・儲けが出る相手には先に納品して、儲からないところは後回しにする。そして、クレームが来てから、値上げの交渉をする。
・資産運用は、マジョリティが正しい時にその動向を把握して、それに沿った動きをしていたとしても大して儲けることができません。まれにある、マイノリティが正しい瞬間を見抜き思い切って勝負しなければ大きく勝つことができません。
・「殺到する経済」とは、「「儲かる」と思われる業種にドッと大勢の人々、会社が押し寄せて、すぐにその商品が生産過剰に陥り、価格が暴落して、参入した企業が共倒れになる経済のこと」を指す。
・人を使うことに憧れ、少し儲かると、すぐに社員を増やそうとする事業家もいる。
・形に囚われて、形を真似ても、本質を得ることはできない。真似ているうちに、それに気づくことがあれば、まだ儲けものだ。
・キャピタリズム(資本主義)は買値と売値の差異を駆動力とする運動システムであり、一つひとつの品物についての差異(すなわち儲け)は少なくても取引量が多くなれば、トータルの儲けは大きくなる。
・今までは自然の力が大きくて、そこからエネルギーを採って経済が伸びたり個人が儲かったりしたんだけど、今そんな感覚で科学技術をやったら、世の中そのものが消えてしまう。
・人との結びつきの重要性は、「時間は金や権力では手に入れられないもの」という事実から生まれる。彼らが入念にスケジュールを組み、非常に大きな見返りをもたらしてくれる相手としか時間を共有しないのは当然であろう。
・ガルフストリーム社の内部規定では、年間収益が10億ドル以上の企業または金融資産が2500万ドル以上の個人にのみ販売することになっている。
・大事なのは、お金が人生の保険だということを常に自覚し、どうやったらその保険を有効活用できるかを考えることだ。
・お金は最高の常備薬なんだ。
『99歳ユダヤのスーパー実業家が孫に伝えた無一文から大きなお金と成功を手に入れる習慣』 [☆☆]
・世の中で起きていることは、何ひとつとして他人事ではありません。自分のお金や生活にどれほどの影響が出るか、ニュースを追いながら見積もれる人になりましょう。
・財布に入っているのは僕の全財産のうち1%にも満たない額だよ。大事なお金は銀行にある。財布なんかにこだわるよりも、貯金通帳を大事にしたほうがいいと思うよ。
・ICカード乗車券の残高が足りず、改札機で足止めを食らっている人を見かけます。僕は、そういう人にはお金を貯めるセンスがないと思っている。改札口で「ピンポーン!」と鳴ってしまったら、それは貧乏アラーム。
・お金は持っているに越したことがない。貯金の多さは選択肢の多さ。遠い将来に備えるためというよりは、今の自分が自信を持って生きるために、貯金をしましょう。
・ごほうびと考えるか、投資と考えるかで、手に入るものはずいぶん違ってくる。一着のスーツを買うときにも、「ボーナスが出たから買おう」ではなく、「いい仕事ができそうなスーツを買って、給料アップを狙おう」と考えるのだ。投資思考を身につけられれば、ハッピーにお金を使えるようになる。
・きちんと税金を払うことこそが、もっとも簡単で確実な社会貢献の形だと僕は思いる。
・自動車のスピードメーターは、いつもその瞬間の車の速度を示している。「一時間前に時速百キロメートルでした」と言われても、何の役にも立ちませんよね。お金も同じだ。今この瞬間にいくらあるのか、いくら使っているのか、それが明確にわかっていることが大事なんだ。
・目の前にある財布の中に、いくら入っているのか、あなたは言えますか? 誤差が五百円未満なら、大丈夫。あなたはちゃんとお金の管理ができている。誤差が三千円以上の人は、残念ながら失格だ。自分のお金に鈍感すぎます。
『毎日○×チェックするだけ なぜかお金が貯まる手帳術』 [☆☆]
・「富を誇示する成金になるな」が彼女の信念のようだ。
・子供たちの最良の手本は両親である。まずは生活の中で親が子供たちにきちんと収支を管理する姿を見せるのが、金銭教育の基本だ。自ら節度ある家計管理をできずして、子供に上手な小遣い管理を期待しても無駄である。
・低金利が続く社会では、投資概念の有無で個人の財テク収益に大きな差が生じる。
・金持ち家庭における成人した子供の生産性の低さの最大原因は、親の行き過ぎた援助。
・「読書」と「金持ち」の間には、一見何のつながりもないように思われる。しかし金持ちの多くは、とんでもない読書家だ。
・「収入-支出=資産」という事実だ。金持ちになる道は至極単純だ。収入が常に支出を超えていればよい。収入が支出を上回るよう家計を維持すれば、誰でも金持ちになれるのだ。
・基礎体力をつけずに小技だけ磨いたアスリートは、短期間には好成績をあげられても、長期的には力を出せない。金持ちも同じだ。
『大富豪のお金の教え』 [☆☆]
・通常は高い税金を払って福祉を受けるはずだが、あまり税金を払わずに高い福祉サービスを受けることができるので、個人は貯金ができて、国に借金が増えて、個人がその国債を買うことができるのだ。これはただ単に両建てをしているということだから、架空の貯金に対する架空の国債であるため金利がつきません。
・昔はよかっただね。議員にたっぷり献金さえすれば、どんなズルもわがままもまかり通ったのだから。昭和はカネで何でも解決できる夢のような時代だったんだ。
・やっぱりお金持ちはうらやましい。だから毎年暮れになると、ラクして大金を手にしようと欲の皮つっぱらせた連中が年末ジャンボ買うために、西銀座チャンスセンターに長蛇の列を作るんだ。
・詐欺にひっかかって、たやすく大金をダマし取られてしまうようなバ──失礼、純朴なかたが、そもそも、いったいどうやって数千万円もの財産を築けたの?
・せっかくロンドンに住んでいるのに、ロンドン塔に行ったことがない人は山ほどいる。お金に余裕がないときこそ、身近な場所を訪ねる絶好の機会だ。「近場にしか行けない」のではない。「近場に行けるチャンス」なのだ。
・ハーレムに暮らす100万人以上の住民が法の支配を破る決心をして、パーク・アヴェニューに暮らす数千人の富裕な市民の豪華な家への略奪と破壊を始めたら、警察にできることなどほとんど何もない。パーク・アヴェニューの住民を実際に守っているのは、警察ではなく、金持ちと貧しい人々の間の社会契約なのだ。貧しい人々は金持ちの財産を侵害しないことに同意する代わりに、金持ちもまた、貧しい人々と同じ法をきちんと守ることに同意する。
・かつて勤めていた会社の月給はシンプルに「年齢×1万円」。この金額で生活にはまったく不自由していませんでした。
・インターネットにアクセスすれば、お金があまりない人でも多くの知識と娯楽を得られる。しかし、それが景気後退を深刻化させている面もある。インターネット上に娯楽が豊富にあるせいで、消費がますます落ち込んでいるのだ。
・政治家は有権者の歓心を買おうとして減税策を打ち出す。減税を行なえば、たしかにさしあたりは実質所得が増える。しかしその政策は、国の借金を増やし、国民の不満を先送りにした挙げ句、将来的にはかえって不満を増大させてしまう。
・人間の働き手に支払われる賃金は、同様の業務をこなす機械の製造コストを上回ることができない。機械をつくるより金がかかれば、誰も人間の働き手を雇わないからだ。
・知事は誰にでもいろいろなことを約束し、自分の権力を印象づけようとする。しかし、その意気込みが一週間以上続くことはほとんどない。知事が提供できる資金はないし、人格は、その約束と同じ程度の価値しかない。
・人生における偽りの道とは、一般的に、間違った理由──金、名誉、注目など──に惹かれて選ぶ進路である。
・製造されたもののほとんどが、雇い人であろうと雇われ人であろうと、それをつくることを楽しんでいない人々によってつくられているのである。企業に属する人々の目的は、その製品自体にではなく金にある。
・お金が実際の消費財ではないのと同じように、書物は生ではない、教典を崇拝するのは、紙幣を食べるようなものである。
・「スーパーサイヤ人」に変身することで戦闘能力を向上させます。そのとき髪の毛が金色に、目が青く変化するのだが、これに対してフランスでは疑惑のまなざしが向けられたのだ。というのも、その姿が「ナチス・ドイツの理想化したアーリア人にそっくり」というのだ。
・塩の密輸にうまみがなくなったのは、いまからほんの百年前だ。より新しく、より金になる商品の登場によって、塩の相対価値が低下したからである。
・活動家たちがどんなに気高い目的を持っているとしても、成果をあげられるかどうかは、手段、行動力、資金力、交渉力、人材獲得能力といった実際的な部分にかかっているのである。
・規制、課税、条約、法律などものともせず、現代の世界市場では、事実上、金になるものなら何でも売られている。
・つまるところチャップリンが言ったとおりなんだ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ。想像力を持ち、世界のルールを知る。そして勇気を持ってそこに踏み込む。それさえあれば、ほんの少しのお金で充分だと思える。
・きっとここにいる誰もが、同じことを書いているのではないか。皆が揃って、同じような茫洋とした夢や欲望のためにお金を求めている。
・キミらみたいな貧乏人は、入ってくるお金と、出ていくお金をまるで別物やと思っとる。だから目的もなくただ貯金してたかと思ったら、ある日突然浪費してみたりする。金というのは入ってくるんと、出ていくんとを組み合わせて初めて意味が出てくるのに、その意識がないんや。
・諸悪の根源はお金そのものではなく、お金に対する愛である。
・ほとんどの女にとってのお金って、自分のお金のことじゃないと思う。愛した男のお金なんだと思う。
・人間は信用にしかお金を払わない。信用のためには、誰もが知っている「分かりやすさ」が必要なんだ。
・お金で幸せを買うことはできないかもしれない。だが少なくとも自由を手に入れることはできる。好きなようにする自由。嫌いなことをしなくて済む自由。
・毎回、何も考えずに福引きにチャレンジし、あたりまえのようにティッシュを受け取って帰る。それは、まるで金持ちと貧乏人の差のようだ。ティッシュしか当たらないと思っている人間は、一生ティッシュしか当たらない。ハワイ旅行が当たるということを明確にイメージできる人間にしか、ハワイ旅行は当たらない。
・毎日多くの人が「金持ちになれる本」を借りていく。まるで宝島の地図を求めるかのように。
・iモードの功績は大きいだよね。ネットサービスにちゃんとお金を払う文化を作ったという。ニコニコ動画が成功した理由の一端も、iモードのおかげだと思っているんだ。iモードに慣れた世代のユーザーがたくさんいたので、そういう人達がプレミアム会員になってくれたんだ。
・自分のホットシステムの引き金(もし彼女が新聞を読んだら)や、内面的キュー(もし怒りを感じ始めたら)を、自制戦略(そのときには深呼吸して、100から0まで逆に数を数えていく)と結びつける「イフ・ゼン」実行プランを立てて練習すれば、そうした戦略は努力しなくても自動的に実行に移せるようになる。
・言葉はお金のようなものだ。少なくて済むところになぜ必要以上に使うのか。言葉にも予算があると考えて、ムダ遣いを止めて効率的に話そう。
・公正労働基準法は、最低賃金を時給7ドル25セントと決めているが、チップ収入のある従業員は、それを下回る2ドル13セントで雇っても構わないと明記している。
・少しでも安い従業員を探せばいいというものでもない。なぜか? 金を惜しめばそれなりの人材しか集まらず、最低賃金の従業員では満足に仕事をこなせないからだ。その一方、雇用主は最も生産性の高い従業員をほしがっているわけでもない。有能な人材を雇うのは高くつくからである。
・駐車料金は1時間当たりわずか25セント。その金額で、メーター購入と設置にかかる費用に加え、料金を回収する人件費を賄えるとは思えなかった。ところが、ある日、からくりがわかった。車に戻ったら25ドルの駐車違反切符があり、10日以内に払わないと罰金は40ドルに増えるという。なんともすばらしいビジネスモデルだろうか。どうりで違法駐車の監視員が大勢いる。これは、延滞料を払わせるクレジットカード会社や、ビデオ・DVDのレンタルチェーン店ブロックバスターが、一時期、採用していたのと同じビジネスモデルである。
・どちらもビジネスモデルとは言えません。ビジネスは、製品に対して実際に代金を払う顧客を得て、初めて成立するものだからだ。
・金融アナリストは、自分がインフレや会社の売上高などを予測する際には、自分の力で情報を評価していると言い張るかもしれない。しかし2004年の研究では、アナリストたちの予測が追従しているのは、主に他のアナリストの予測だということが明らかになっている。
・オプションや、それと同類の特殊な金融商品のようなデリバティブ商品は、あらゆる種類の取引や交換を可能にするためのツールにすぎず、人間の想像力が唯一の限界なのである。
・拍手というのは、社会現象としてはそれほど重要なものではない。しかしこのような、ある状態(静寂)から別の状態(拍手喝采)へと変化する集団的行動のパターンは、インターネットや住宅ブームのような何か新しいことが到来すると、他人の取った一つの行動を見て、全員がそれに殺到するという金融市場の状況と、大きな違いはないのである。
・経済学者は何も問題はないと言い張っていた。それは、彼らの「金融気象」とも名づけるべき教科書には、穏やかな青空についての理論しか載っていないからである。
・「起承転結の「転」は物語の九合目に据えるべし」というような「黄金の法則」があり、無意識か意図的かは分からないが、それを踏襲しているのかもしれない。
・ネットフリックスは顧客から月額定額料金を徴収したため、顧客が注文したDVDを鑑賞しなければ利益があがった。DVDが鑑賞されずに顧客の自宅に放置されていれば、ネットフリックスは返送料を負担せずにすんだし、月額料金を徴収済みの顧客に次の映画を郵送する必要もなかった。
・成功した企業は、最初から正しい戦略を持っていたから、成功したのではない。むしろ成功できたのは、当初の戦略が失敗したあともまだ資金が残っていたために、方向転換して別の手法を試すことができたからだ。これに対して、失敗する企業のほとんどが、ありったけの資金を当初の戦略に注ぎ込んでいる。
・古代ギリシャの黄金期とされるペリクレス時代のアテネには、どんなに多く見積もっても、20万人以下の住民しかいなかったが、哲学、詩、歴史、演劇、政治における創造的な成果は、他に類を見ない。
・金属類が使えるようになると、トリニダード固有の竹楽器の技術は廃れていった。
・キャッシュがすぐに欲しければ現金払いをするなど、相手の事情に合わせて提案し、その分、値切る。相手も助かって、こちらも安く購入できる。
・インフレは主に自分のお金をどうしていいかわからない人々に損失を与える。そういう人とはつまり、預金口座に大金を寝かせてある人や、タンス預金をしている人々だ。
・公的年金というのは相続財産を持たない人のための相続財産なのだ。
・多くの国では、実は稼ぎの最下層50パーセントには女性が極端に多いため、国ごとの所得格差の大きな違いには、男女の賃金格差がいくぶん反映されている。
・彼らの言葉を借りれば、「引き金を引くのだはなく、引き金の引き方を教えるため」にいたのだ。
・多くの先進国では、すでに民間警備会社の警備員の数が警察官の数を上回っており、警察の予算を上回る規模のお金が、民間の安全ビジネス市場で動いている。
・お金持ちに「なる」ということは、つまり今はまだ金持ちではないと自分に言い聞かせているということなのだ。
・非金属元素のみで構成されていながら電気を通すことができるという類まれな性質をもつ黒鉛(グラファイト)も、正六角形が平面上に連なった板がファンデルワールス力という弱い力で結びつき層状になっているものだ。
・カイゼンによるイノベーションは生産現場における物資の流れだけに限定されて、販売市場におけるお金の流れ、すなわち顧客に対する配慮はカヤの外に置かれている。
・16歳から18歳ぐらいの問題行動を起こしちゃう子たちを集めて、金槌を足に落っことす絵とか写真や、ピアノの鍵盤に手を乗せておいてバン!と蓋を閉める動画とか、そういうのを見せるんだ。そうすると、普通の人は、脳の中の「痛み」を感じるところが反応するんだけど、いじめをしちゃう子供たちは「喜び」を感じるところが反応するんだ。
・「作」っていうのはね、金と知識で前例に基づいてつくることを言うんだと思うんですね。それに対してね、「創」っていうのは、金がなくても知恵でもってね、前例にないモノを生み出すことだと思うんですよ。
・人は金のためでもなく、名誉のためでもなく、ただ自分を理解してくれる人のために働くのだ。
・今年100万円の貯金が増えたと喜んでいる人は、自分はもしかしたらこの1年で、100万円分の貴重な経験を逃してしまったのではないかと、振り返ってみるべきだ。
・金融機関は、「安心の老後には何千万円が必要」「子供を1人育てるには何千万円かかる」と煽りに煽ることで、お金を消費市場から貯蓄市場にひっぱってくる。
・それは「消費市場」と「貯蓄市場」の競争だ。そこでは「お金を使う市場」と「お金を貯める市場」が、人々のお金を取り合っている。
・1人暮らしの高齢者が増えるとか、子供が減ると年金が破綻するという人もいるが、そういった社会問題の解決のために結婚しろ、子供を産めという発想は、「兵隊になる子を増やすため、産めや増やせや」と言っていた時代と何も変わりません。
・たとえば、リスクにさらすことができる金額が500ドルだとしましょう。プライスが100ドルのときにロングで仕掛けて、もしも99ドル50セントまで値下がりしてしまったら損切りします。スプレッドは50セントだから、500ドルを50セントで割ると、1000株というポジションのサイズを算出でくる。この場合、リスクリワードレシオが1対3であれば1500ドルの利益を狙うことになるので、利食いのターゲットは101ドル50セントだ。
・「他人のお金でも同じようにリスクをとれるか?」と自分に問いかけることは、どれだけリスクを負えるかを判断する際の良いモノサシになる。答えが「ノー」なら、考え直す必要があるということだ。
・一般に大手の金融機関では、年間収益率が30%がいわゆる「ゴールドスタンダード」だとされている。
・優れたトレーダーの大半は、自己資金のせいぜい1~2%程度しかリスクにさらさないものだ。
・リスナーは、アーティストが作った作品にはお金を払わないものの、ライブや握手会など、直接ふれあうことができる機会に対しては大金を支払う。
・お金に対して後ろ向きな人ほど、ビットコインに対して否定的・批判的である。ビットコインは、お金に関するちょっとしたバロメーターになっているようである。
・一般にお金儲けに最適なタイミングは、人より半歩先といわれる。皆がその存在を知り始めているが「そんなもの大丈夫なの?」と多くの人が疑問視するくらいが、ちょうどいいタイミングのようだ。
・お金持ちの人はイノベーションを目の前に、好き嫌いという感情よりも、好奇心の方が優先する。しかし、金持ちになれない人は、好奇心よりも好き嫌いの方が優先してしまう。結局、周辺の多くの人が使うようになってから、それを受け入れるため、常に負け戦となってしまうのだ。
・お金持ちになれるかどうかは、結局のところ、決められるか決められないか、という能力にかかっている。「そうは言っても……」というのが口癖の人は十分に注意したほうがよいだろう。

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