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データ化されるこの世界で

・住宅ローンは、せいぜい金利が1%程度。余剰金が生まれたら、返済にまわすのではなく、投資にまわすほうが賢いかもしれません。
・バブルとは、余ったお金が行き場所をなくした時に発生するものであり、景気がいいか悪いかは、関係しない。
・必要な稼ぎを得るための出費を最小限にすることを「節約」と呼ぶ。
・お金をたくさん持っているのは強い者。強い者から奪わないと大きなお金は稼げない。
・立場が弱い人というのは、あまり多くのお金を持っていない。そのような人をこき使って搾取したところで、そこから得られる利益はごくわずか。
・お金は持っているだけでは増えません。最初はコツコツ貯める道しかありませんが、ある程度貯まってきたならば、それをどのように転がして増やしていくかを考える知恵が必要だ。そのためにもアンテナを張って、世の中を見渡すことが重要だ。
・金運アップを望むならば住環境を整えること。つまり掃除だ。
・国が研究資金を出すより、アップルやグーグルのような民間企業がやる気になったほうが、AI研究が加速しはじめた。
・先入観や意見なしで話を聞くことには、相手の人生を変える力がある。だから、みんなセラピストに高い金を払うのだ。
・投資には出口戦略が必須であり、最終的な売り先がなければならない。利益の確定できない金融投資ほど、リスクの高いビジネスはない。
・今日では世界人口の4分の1弱が、極貧状態と定義される1日1ドル以下で暮らしている。こうした貧困はなにも現代に限ったことではない。1820年には世界人口の約84パーセントがそのような状況で暮らしていた。私たちがそういったことをあまり耳にしないのは、人々の認識に影響を及ぼす当時の小説、日記、記事は金持ちによって書かれたものだったからだ。
・お金が消える人は、プロセスをすっ飛ばして結果だけを夢見てしまう。「ラク」「簡単」「すぐに」という言葉に飛びつく傾向がある。
・自分が返せる金額は、年収の20%くらいだと私は思っている。しかし、銀行は返済利率が35%まで貸してくれます。しかし、こんなに借りてしまったら、生活は苦しくなるに決まっている。
・たとえば、500万円の預金があったとしても、メガバンクではまったく相手にされませんが、信用金庫なら「上客」として扱ってくれる。1000万円なら、担当者がついてくれる場合もあります。
・借りたお金の使い道について、借り手がローンを本当はどんなことに使っているかを無理に白状させなくても知ることができる上手い方法がある。ポイントは、人はあまり知られたくない事実でも、たくさんの当たり障りのないことの中に隠せるなら、明かそうとするってことだ。だから、答えにくいことをズバッと聞くんじゃなく、どうってことのなさそうな質問のリストに紛れ込ませればいい。
・1日120円で暮らすと、情報へのアクセスが限られる。新聞、テレビ、本はどれもお金がかかる。だから世界の他の人々が当然だと思っているいくつかの事実をまったく知らないことがあるのだ。例えばワクチンで子供がはしかにかからずにすむ、という事実がわからなかったりします。
・「お金」は、そこにあるだけでは増えない。お金を増やすには動かさなければならないのだ。動かせなくなれば減る一方なのである。
・世界第2位の経済大国である中国は、今やほぼすべての種類の金融資産の大株主である。つまり中国にとって安定性と経済成長はきわめて重要なファクターなのだ。新聞の一面を飾るようなサイバー攻撃が世界中で起きるような事態になれば、損害を被るのは中国自身だ。
・お金がないなら、すでにあるもので勝負すればいいんだよ。みんな何かを持っている。何にもない人はいない。ちゃんと持っていることに気づいてないか、それを、ちっぽけと思っているだけだ。
・作るものがない、お金がかかる、と渋る人は、たとえば自分の部屋を徹底的に片づけてみよう。奇麗な部屋を「作る」のである。
・「お金のムダをなくそう」としたとき、陥りがちなのが、「ちょっとのお金をケチって、時間をかける」ということだ。
・結果が出なかったときに言い訳が通用しないという点で、お金儲けと戦争はよく似ている。
・自分自身で事業を立ち上げ、そこから得られる利益を自分のものにする仕組みを作ることができた人こそが、いち早くお金持ちになれるのだ。
・何人たりとも折ってはいけない聖なる樹の枝=金枝は、逃亡奴隷だけは折ることが許可されていた。逃亡奴隷が金枝を折り、現在の「森の王」を殺すと、「森の王」に成りかわる。
・どうでもいい相手が、あなたの財布から「ちょっとちょうだい」とお金を抜こうとしたらかたくなに拒否しますよね。時間もお金と同じように扱うべきだ。
・自分のスケジュールは空いている。でも、予定が空いているから、相手の希望を聞くというのは、まだ使う予定がないお金が銀行口座に残っているから、それを相手にあげるというのと基本的に変わりません。
・いろいろな問題をお金が引き金で経験しているのに、「世の中はお金じゃないんだ」と繰り返します。もはや圧倒的な強がりにしか聞こえません。
・『資本論』という歴史的大著があります。資本主義経済の本質を解き明かし、なぜ労働者はいつまでたっても貧しいのか、なぜ何もせずに金持ちになる人がいるのかなど、この世の中の搾取構造を明確にしている。
・ほとんどの映画はB級作品にすぎず、事実上は「テレビ用に制作された」ような映画が大きなスクリーンで上映されていた。テレビが映画市場のこの部分を奪い取ったが、その代わりにハリウッドは大きなスクリーンで観るスペクタクルで華々しい映画、そしてコストがかかる特殊効果に資金を投じるようになった。
・好きなものがない人は、普段から他人のことを羨ましがっている。だから、大金を手にしたら、自分もそんな贅沢がしたい。つまり、人から羨ましがられたいという願望を持っている。
・エコカー補助金のとき、みんな駆け込みで車を買うけど、キャンペーンが終わると一気に需要が減るのでメーカーも売ろうと必死。いつも以上に値引きしてくれることがあるんだ。
・お金の貯金は使うと減りますが、筋肉の「貯筋」は使わないと減ってしまうのだ。
・有名になり、お金を稼いで、家庭を築き、社会に貢献しようとする人間だけが、その作品を世に出すことができるのだった。そういう覚悟を持った人の作品だけが、初めて世に受け入れられた。
・私たちの政治的意見だって、口コミに左右され、群衆行動に流されやすい。いや投資判断よりひどいかもしれない。政治では、自分の意見に対して自分の金を払う必要がないのだから。
・世界中のどの都市でも、金持ちは自分の出した廃棄物を十分安全な離れたところに運び出すが、貧乏人はそれらに囲まれたまま暮らしている。
・ソロモン諸島の貝貨は、19世紀末まで、首長用と平民用が区別されていた。その副次的な影響として、首長の妻と性的関係を持った平民は死刑になってしまった。その行為自体が死罪だったからではない。それはむしろ所有権侵害行為とされており、その他の所有権侵害行為同様に罰金刑にしかならなかった。しかし罰金は貴族通貨でしか支払えなかったため、罪を犯した平民はもともとの違法行為ではなく罰金不払いの罪で処刑されてしまった。
・今日ではお金の匿名性は当然のことに思える。おかげでお金は、清潔さと少しばかり邪悪な性質を併せ持つようになった。
・彼らは金で堕落していたが、彼は感情で堕落していた。感情のほうがずっと危険だ。なぜなら、金で解決できないからだ。
・大抵、大きなミスをするのは調子が良いときである。それは事業であっても、金融であっても、対人関係であっても、おそらく何でも一緒である。
・精神疾患の根本にある基準は「金が稼げないか、自分が困っているか、他者が困っているか」である。いずれも該当しない場合、どれほど基準を満たしていようとも、診断名は必要ではない。
・趣味とは、金を払って楽しむものである。対して仕事とは、嫌なことをするかわりに、お金をもらうことである。
・ヒトが、楽であることを求める。省エネを求める。そこをうまく突いて、金を巻き上げる。常套手段であろう。
・口コミがこれほど隆盛を極めている時代に、広告をするということは、逆に人気のなさをわざわざお金を払って宣伝しているようなものである。
・お金が消える人の集まりが大衆であり、その大衆とは異なる行動ができるのが、お金が増える人ということだ。
・時代が変わり、今後は年賀状を送るという行為は、お金が消える人の習慣になっていく可能性が高い。それはなぜか。大きいのは時間のロスだ。
・お金が消える人は、「道徳」「清廉潔白」「堂々」「正直」が大好きで、ネットで炎上を起こすのもそういう人たちだ。自分のモラルが絶対に正しいと考えているため、それに合わない他人を見つけると、攻撃せずにはいられない。つまり自分の価値観に「しがみついている」のだ。
・お金持ちにとって、値引き交渉とは「価値と価格の修正行為」にすぎない。
・家計簿をつけようとする発想は、お金が消える人にありがちな「惰性」の習慣をはらんでいる。
・お金を使う軸がない人は、給料が入って財布が太ると、何となく気が大きくなる。「いつもより、お金を使ってもいい」という気分になる。そこで、「自分へのご褒美」と称して衝動買いをする。
・財布の太り具合によって購買行動が変わるとしたら、それはお金を使う軸がないことを示唆している。軸というのは、「何にお金を使うことがパフォーマンスが高いか」「何に使うべきで、何には使うべきではないか」という方針を持っておくこと。
・お金が消える人ほど不要なモノを家にため込むが、お金が増える人の家は、反対にモノが少なく整然としている。
・銀行員は高学歴の人が多いだ。高学歴の人は自分より頭のいい人が嫌いだ。お金を借りるとき、あなたはポパイになってはいけません。手足をばたつかせながら「助けて~」と叫ぶオリーブになってください。
・銀行員時代、借金を返済できずに自己破産してしまった人を数多く見てきました。実は、破綻してしまう原因は、借り入れの総額ではなく、借り入れの本数にあります。
・レシートを捨ててしまっては、支出の管理ができません。これでは、お金は貯まらない。また、管理能力の低い人に、銀行はお金を貸してくれません。
・銀行の子会社では、お客様にガンガンお金をキャッシングさせ、親会社はそれを信用棄損ととらえる。ひどい話だが、これが銀行の実態なのだ。
・もし1回でも、キャッシングを利用してしまったら、それは実績として残り、あなたの信用棄損になってしまいる。これが将来、銀行から住宅ローンを借りる際や事業資金を借りる際に、ダメージとして重くのしかかります。
・金融業界の常識に、「72の法則」というものがあります。これは「72÷金利=お金が2倍になる期間」を表している。
・保険は、迷わず「終身保険」にすべきだ。解約しても積み立て分が返金され、死亡した場合は満額おりるのだから、間違いありません。
・「きゅうふり口座」は信用金庫につくって、そこに積み立てて信用を築く。メガバンクやゆうちょ銀行は、緊急でお金を引き出すときのために活用する。
・信用金庫とメガバンク、または信用金庫とゆうちょ銀行。これこそ、戦略性の高い組み合わせだ。
・成功者たちの共通点はただひとつ。銀行からお金を借りて、それを上手に活用したことだ。こうすれば、たとえ今の年収が低くても、きちっとお金を増やすことができるのだ。
・銀行は、お金をおろすだけの場所ではありません。銀行は、お金を借りる場所だ。
・もしあなたが選んだ顧客が実際にローンを返済できなくなったら、ほとんどの場合、他の顧客が彼女のローンを肩代わりするか、レンダーが穴埋めをする(Kiva.org上の「記録」に傷をつけないためだ。そうすればもっと資金を集められる)。
・今途上国の貧乏人が貧乏なのは、別にグローバル企業は途上国の貧乏人のところにきて日々お金を巻き上げているからではない。彼らは搾取されるほどの富を持っていないのだ。
・貧乏人に厳しいことを言う先進国の僕たちや高齢の金持ちたちは、実は過保護なくらい各種の社会制度に保護された、甘ったれた立場にいる。その甘ったれぶりを認識せずに、貧乏人や失業者に厳しいことばかり言うのは滑稽なことなのだ。
・人は蚊帳やクローリン瓶の購入を先送りします。もっといいお金の使い道(道のむこうで誰かがほら貝のフライを揚げているとか)が今あるからだ。
・貧しい人々はラジオやテレビがないところに限って、祭りにたくさんの金をつぎ込む傾向があります。
・開発途上国の貧乏な人々が、おそらくメンツを失いたくないという強迫観念もあって、結婚式、持参金、洗礼式などに大金を使っていることはあちこちでたっぷり報告されている。
・貧困者は利息50セントという条件で10ドルを借り入れて、1日か2日後に返済することがある。年利に換算すると500パーセント以上になるが、それで目の前の問題を乗り切ることができるのであれば、賢明な判断といってもいだろう。パーセントで示された利率が天文学的だったとしても、実際に金額で見れば大した出費ではない。
・カデジャは、年利36パーセントのローンの大部分を金のアクセサリーの購入代金に充てた。貧困者がお金を貯める一番早い方法はお金を借りること。カデジャは、何らかの外的な圧力を受けないかぎり、自力でネックレスの購入代金を貯めるのは無理だろうと思っていた。
・ローンは、まとまった資金を形成するプロセスにおいて、さまざまな方法で「アクセラレータ」として機能する。いうまでもなく、ゆっくりとした経過をたどる貯蓄と違って、ローンを利用すれば即座に現金を手にすることができる。
・この場合の革新性は、支払金額と世帯のキャッシュフロー・パターンが適合するような方法を発見したことにある。
・貧困世帯にとって金銭の管理がきわめて重要なのは、収入の「額が少ない」ためだけでなく、得られる「タイミングが不確実」なためでもある。
・金銭を効果的に管理することは、必ずしも、健康であることや良い教育を受けること、裕福であることと同じくらい重要というわけではない。だが、こうしたより広範な目的は、金銭管理という土台があってはじめて達成される場合が多い。
・「ひとつの世界」になったお蔭でもうひとつ可能になったことがある。紛争を外から(他の国家とは限らない)煽りたてることが、それまでにはなかったほど簡単にできるようになり、特に金融面で支援することができるようになったのだ。
・なかには目先の利く者がいて、大国が勢力圏から引き上げると安全保障上の穴が開くに違いない、この空白を埋める仕事はきっと金になるはずだと読んだのだ。
・人間は金を稼ぐのが好きだ。これは永遠の心理ですよ。終わりなき革命云々とかいう、私たちが聞かされてきたたわごとは反社会的で反人間的だ。
・金がなく、教育も満足に受けていない人が上昇を目指すには、小商いが最初で最善の選択肢だが、アフリカの多くの国では、この分野は遠国から来た移民たちに乗っ取られてしまった。
・かつて商売が好調であった頃は、古着をくれといわれれば「ほらよ、明日までに代金を返してくれよ」といった調子で気軽に渡していた。はっきり言って、誰でもよかったんだ。だって、彼らは必ず成功したから、誰と取引しようがオレたちはお互いにハッピーだった。でも今は、誰とでも取引できるわけではない。なぜなら彼らはたぶん成功しないからだ。
・「お金がない」と言う真意を正確に表現すると、「私には自分が自由に使えるお金がない」という意味。
・わざわざ数えて確認しなければならないほどのお札を前にしても、母は「お金がない」と言う。いったい、この人は、どれだけのお金を持てば「お金がある」と言うのだろうか。
・私たちは、「お金がない」と言い続ける。どんな時でもどんな場合でも。そうして、「お金がない」は口癖となり、その口癖をもってお金とは「ない」ものだという基本的原則の観念を自分に刷り込んでいくのだ。
・貧乏人は金と言い、金持ちはお金を言う。つまりは、この差なのか。
・本来、安定とは大企業で働くことではありません。会社が無くなってもすぐにお金が稼げる状態にあることが真の安定のはずだ。
・「お金を使わず、お金を稼がない」領域は、いわばやりくりの世界。「お金を使ってお金を稼がない」領域は浪費の世界だ。「お金を使ってお金を稼ぐ」のは投資の世界。「お金を使わずお金を稼ぐ」のは節約の世界。
・金持ちが利息を集め、貧しい人たちがそれを払いる。金持ちは、自分の子供に相続やよい教育を与えます。貧困対策のプログラムは、こういった強力な自己強化型ループに対抗しようとする弱いバランス型ループだ。
・エネルギー危機が到来した時、オランダ人は自分たちのエネルギー使用に注を払うようになりました。そこでわかったのは、この住宅地の何軒かの家の電気消費量は、他の家より3分の1少ないということでした。誰にも説明できませんでした。どの家も電力料金の単価は同じでしたし、どの家にも同じような家族が住んでいたのだ。結局のところ、違っていたのは電力メーターの設置場所でした。電力消費量が多い家族は、メーターが地下に置かれた家に住んでいました。地下ではほとんど目にすることはありません。電力消費量が少ない家庭の家は、メーターが玄関に設置されていました。
・幾何級数的に成長しているストックが2倍の大きさになるのに必要な時間、つまり「倍増期間」はだいたい、70÷成長率(%)なのだ。たとえば、銀行に年利7%で100ドル預けたとすると、そのお金は10年間(70÷7=10)で2倍になる。利子が5%しかなければ、2倍になるのに14年かかります。
・「金持ちになりたい」が夢じゃない、「金持ちである」が夢だ! 「幸せになりたい」が夢じゃない、「幸せである」が夢だ!
・金持ちに対して抱いている、そのネガティブなイメージは、将来のお前に還ってくる。だってお前は、その「金持ち」になりたいんじゃろ? 未来の自分に文句を言ってどうする?
・「資本」というのは、貸すことで大きくなる金のことで、その金を持っている資本家が、不労所得を受ける社会の仕組みなので、必ず「格差」を大きくする。
・ローンで買った「持ち家」などというものもない。実は、「借家」である。ローンで買った車は、レンタカーなのだ。そんなことはない、所有しているのだから、これは自分のものだ、と反論するかもしれないが、では、それを人に売れるだろうか。売る前に、借金を返さないといけないはずだ。
・ローンを組むのは、金持ちではない。ローンを組ませる方が金持ちだ。
・バックオフィスの仕事は、同一労働同一賃金の原則が徹底している。年齢が上でも、仕事の内容が同じなら若い労働者と同額の給与しか支払われません。
・裏金はその性質上、散財を運命づけられている。80年代のバブル期がそうでしたが、巨額の裏金が消費に回ることで、経済は活性化します。
・裏金では、不動産を購入したり、株式に投資するような、証拠の残る使い方ができません。最後には、貯まった裏金を持て余すようになる。
・消費者金融の金利が高すぎると批判する人がよくいるが、法律で強制的に金利を下げれば、リスクの高い人が融資対象から排除されることになる。消費者金融から排除された人は闇金融に流れますから、かえって被害者は増えます。規制を強化すれば社会はよくなるという、典型的な誤解だ。
・国が補助金や助成金の制度をつくると、密に群がる蟻のように、そこに人が集まってくる。働かずに儲かれば、これほどいいことはないからだ。
・BSEが発生すれば、売り物にならない国産牛肉を国が補助金で買い上げてくれます。その他の在庫と一緒に税金で引き取ってもらえば、何もしなくても儲かります。
・法人を持っていると、個人資産を自分の法人に貸す、ということがでくる。これは立派な融資ですから、ちゃんと金利を取ることがでくる。
・住宅ローンを借りている人の多くは、自分がハイリスクな投資をしているとは考えていません。極端な場合は、何千万円ものローンを組んでいながら、「自分は借金はしていない」と真顔でいうことすらあります。なぜならこの人たちは、ローンの返済を積立貯金の一種と考えているからだ。
『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方2015』 [☆☆]
・遊びはお金で買うものだ。だから、お金がない人は退屈で時間をどう潰していいのか分からない。
・「トイレのふたを閉めないと、金運が下がるってよ」 風水的にも、本当にそう言われているとのこと。
・マルクス主義と共産主義の罪は深い。平等主義の美名のもとで、人間の嫉妬を構造化し、密告や中傷を日常化する体制を作り出したからである。北朝鮮はいまでもそうである。自分の努力や力量不足を棚上げにして、人の才能を妬み成功者を追い落とす政治文化は、スターリンや毛沢東や金日成の体制であだ花を開いた。
・人生を嘆いている人は「自分には能力がない」「大金など稼げるはずがない」といったマイナスの錯覚を自分自身で強化して、「できない自分」を作り上げてしまう。
・愛用しているのは、グリコ・パワープロダクションの「エキストラ・アミノ・アシッド」。パッケージに金色のラベルが貼られており、通称「金グリ」と呼ばれます。このサプリは傷んだ筋肉の補修に欠かせないアミノ酸をはじめとする栄養素をバランスよく配合しており、回復を助けてくれます。疲労回復に欠かせない「成長ホルモン」の分泌に着目している点が素晴らしいだ。
・路面から伝わってくる振動から体を守るには、金属より振動吸収性に優れるカーボン製のパーツを活用すると効果的だ。
・田舎のライオンズクラブの実情は、地域の商店主や医師、弁護士など小金持ちが寄り集う交流会だ。記念バッジをいっぱいくっつけたLのマークの黄色と紺の制帽をかぶった田舎のおやじさんたちが寄り集い、酔っ払って赤ら顔ではしゃいでいる。
・リーマンショック後はドルが大幅安となったため、歴史的な金高が続いていた。
・金は利息を生まないので、平時は基軸通貨のドルが嗜好され、ドルの信認が低下したりインフレが見込まれる時は金にシフトします。いわば「ドル高なら金安」「ドル安なら金高」という関係だ。
・考えてみれば、ガンホーやグリーもちょっと前までは時価総額数百億円程度の企業でした。もし8000億円の手持ち現預金を使って、この2社を買収しておけば任天堂の独占市場は守れたのではないか。
・本当にお金を増やしたいのならば、常識とされているもの=国が発信している情報や多数派の意見は、とにかく一度疑ってみるというクセをつけるべきなのだ。
・彼らが行なっているのは、副業ではなく「複業」。お金を生み出す仕組みをいくつも持つ……ということだ。
・なぜサラリーマンが毎日会社へ行くかといえば、それは、会社に行かなければお金がもらえないから。つまり、「サラリーマンが義務化している」問うことだ。逆にいえば、もしも経済的な余裕が手に入ったなら、義務としてではなく、「明日は会社に行こう」という自由が手に入るということになる。
・自分がこれまでとは違った「非日常」……お金のリスクや時間のリスクも伴うであろう世界を目指そうと思っているところで、日常の代表ともいえるような「家族」に相談するというのは方向として間違っている。「いつものお前らしくないぞ」と、必ず日常に戻されてしまうからだ。
・「今よりも豊かに暮らしたい」と考えているのならば、「お金を手にしている人」「豊かに暮らしている人」が、どんなことをしているか? どんな情報を持っているのか? について知っておくべき。
・従業員に働いてもらうのが、B=ビジネスオーナーだ。そしてI=投資家は、人ではなく「お金」に働いてもらうということだ。
・「自分がいなくても、あるいは自分が直接働いていなくてもお金が生み出せる」というのが、クワドラントの右側だ。
・なににつけても、自分の息子が成功して裕福になったのを、お金の額で自慢しようとするセツの心根の卑しさが、あらためて下品に感じられ、嫌悪感は募った。
・全体として、NGOは社会のためになるが、その視野の狭さと、関係者と資金提供者に結果を示さなければならないというプレッシャーから非常に融通が利かないこともあるのだ。
・メキシコ州知事やセネガルの大統領など、移民の多い国の州知事や大統領候補の政治家たちは、シカゴ、ニューヨーク、ロンドンのほか、同胞が根を下ろしている場所ならどこであろうと、票と資金を集めるために頻繁に足を運んでいる。
・会社員だって、「毎日会社に行くだけでお金がもらえてラクだ」という見方もできる。隣の芝は誰にとっても青く見えるものだ。
・ワーキングプアだといって嘆いている人たちには特徴があります。それは、働いたらその分だけ誰かから給与としてお金がもらえる、という発想で働いている点だ。
・お金の形態が変化するときは、それにともなって大きく世界が変わるときなのだ。お金が変わろうとしている。ということは、時代が変わる、ということなのだ。
・世の中が変化して、必要に迫られてお金のあり方が変化するものだ、と漠然と考えていました。しかし実際には、お金の形態が変わってから、それに刺激されて世の中が変化する。その繰り返しであることがわかったのだ。
・お金があまったら預金すればいいと思ってはいないか。そうであれば、今からぜひ意識を変えてみてください。預金は生活する者にとっての「義務」なのだ、と。
・「お金が貯まらない」と嘆く家庭に共通するのは、「家計管理の目的」を理解していないということ。そしてお金を使うときの基準となる「家計のものさし」を持っていないということだ。
『お金が貯まる家計の仕組み 絶対に黒字化できる家計管理法』 [☆☆]
・テレビ番組のお宅訪問のコーナーで紹介されるお金持ちの邸宅を見て、僕はいつも呆れている。どこかで見たお金持ちのイメージを、忠実に再現(というより模倣)しているからだ。厳しい言い方をすれば、自分らしいお金の使い方をするだけの真の「教養」がないのだ。
・良い建築は何かを一言で表現すると、それは価格の高いものだ。金をかけるほど、建築は良くなる。安くても工夫をすれば、というのは綺麗事であって、多くの条件は、良いものほど高い。
・年齢が上の人ほど、金が関与しない人間関係を好み、若い人ほど、金で解決するなら、と考える傾向にある。田舎から都会へ、村から核家族へとシフトしたのも、このような方向性からだっただろう。
・友人とか近所の人に頼んだりすると、金はいらないが、親しさを買わなければならなくなる。借りを作るから、その後、一種の支配を受けることになる。
・他者に何かを依頼する場合、金を取ってくれるプロにお願いする方が、善意だけでやってくれる人に頼むより信頼できる。
・代わりに、「仮想誘拐」が一般的になる。金持ちの銀行口座の詳細から、SNSで公開しているプロフィールまで、オンラインアイデンティティをまるごと盗み、この「情報」と引き換えに本物の金銭を要求するという手口だ。
・ふと、なんでこんなに必死にお金のことを考えて生きていかなくちゃいけないのかと思った。「食べていけなくなったら死のう」。そう考えたら、少し楽になった。
・民主主義国家においては、富裕層にも貧困層にも1人1票という基本原則があるため、富裕層を叩くと票になる。だから、金融叩きが票になると同時に、政権を不安定化させるのだ。
・「お金貸してよ」って言うのも勇気がいるのが、「お金返してよ」って言うほうがもっと勇気を要します。
・キッチン用品の「勝者」ベスト5を選び、そこにもっとお金をかけよう。新しい調理器具というのは、買ったところでほとんど使わず、無駄遣いをしてしまったという罪の意識に苛まれ続けることが多い。だとしたら、確実に使うことが分かっているものにお金をかけたほうが良い。
・大きなお金が絡んでいると、誰一人信用できない。
・どんなにコンプライアンスを厳しくしても、大金の前では誰もルールなんて気にしなくなるんだ。
・派閥を率いる政治家は、公共事業の口利きなどで多額の裏金をつくってきた。だが政界浄化やコンプライアンス重視の掛け声のもと、こうしたやり方はリスクが高く、旨味がなくなってきた。公共事業予算は減る一方なのだ。
・金融の世界には、白いカネと黒いカネがある。黒いカネは、脱税や犯罪で稼いだ資金で何があっても表に出すことができない。白いカネは出所が明らかで、法に基づいて権利を主張できる。
・シンガポールのホテルはどこも凝ったアフタヌーンティーやハイティーのメニューを用意している。植民地時代のイギリス人の奇妙な習慣を追体験するために、高い金を払う観光客がいくらでもいるのだ。
・今も昔も、現金こそが最も匿名性の高い決済手段だ。マネーロンダリングへの監視が厳しくなればなるほどその価値は上がり、どれだけコストがかかっても手持ちの現金を海外に運びたいというカモが増えてくる。
・FXでは、掛け金に対して最大25倍のレバレッジがかけられます。これは、1万円の掛け金に対して胴元が24万円をほぼ無利子で貸してくれるのと同じだから、他のギャンブルと比べれば法外に有利な取引だ。それに気づいたギャンブラーが株式市場やパチンコ・パチスロから続々とFXに乗り換え、普通の主婦が3年間で4億円を超える利益を上げて脱税で摘発されたりしました。
・援護金については、「一人およそ年間196万円」という数字を出している。「慶良間で家族のうち四人が集団自決した場合、196万円かける四人で800万円近くになる」とのことですから、援護金の支給に不利になるようなことは一切許さないとい、という雰囲気が生まれることは容易に想像でくる。
・初枝さんは梅澤元少佐が自決命令を下さなかったことを知っていましたが、当時、村では集団自決は「軍令」だとされており、また「軍による強要」だからこそ援護金の支給対象になると考えられていました。
・みんなから「ありがとう!」と言ってもらえることは、お金に換えることがでくる。「お金は感謝状」なのだ。
・腐っていようが、朽ち果てていようが、金庫の中身を持ち帰るのが自分の使命だ。この世界の達人が残した格言がある。「評価は別のところがする。そんなものに惑わされるな」
・信仰や愛国心のために人を殺すのは、金銭のために人を殺すより上等だと思う?
・賃金を求めて労働にいそしむような女性を、ミドルクラスの男性が妻に選ぶなどありえない。だから私たち女性は選択肢が皆無で、家庭内で単調な仕事を繰り返すのみ。つまり永遠に無為の時間が続き、それでいてほとんど見返りがない。
・社会保障という給付は全市民が対象だ。所得税は働いている人だけが対象だ。消費税は全市民が負担する税金だ。働いている人が多かった時代(サッカーチームの時代)は所得税だけで成り立っても、働く人が少なくなった現在(騎馬戦・肩車の時代)では、働いている人の負担だけでは、もはややりくりができません。
・公的年金が破綻するのは、国債が発行できなくなるときだ。国債が紙クズ同然になってしまったときだ。
・グローバル基準で考えれば手取り年収の半年ないし一年分は預貯金に置いておくのが普通だ。
・預貯金は金利が目当てではありません。流動性、つまり、いつでも現金に換金できるところに預貯金の至上の価値があります。
・「資本家は金儲けに狂奔し、政治家はナショナリズムを弄んでいる」という言葉があったように記憶している。多くの皆さんは現在の風潮を危惧した言葉だと思われるかもしれませんが、じつは、これはたしか第一次世界大戦前夜に語られた言葉でした。
・アルゼンチンで事業を行なう外国企業が資金を持ち出そうと思ったら、たぶん一番楽な方法は、大量の牛肉を買い込んで海外へ輸出し、輸出先でドルやユーロに換えることだ。アルゼンチンの閉鎖的なシステムのせいで、牛肉が国際為替の媒体になってしまっている。マネーがますますコード化される世界にあって、これは期待に逆行するものだ。
・銀行が行なっていること――金を預かり、移動し、リスクに値を付ける――のすべては、データ企業の役割だ。もし、グーグルがその気になれば、これら3つの仕事を大半の銀行よりうまくやってのける。
・金がどこに行くかといえば、シリコンバレーのウーバーの株主だ。つまり、イタリアのGDPのかなりの部分がシリコンバレーに移ったのだ。テクノロジーのプラットフォームのおかげで、シリコンバレーは古代ローマみたいになった。属州から貢ぎ物を捧げられているのだ。
・ギャーギャー騒いだものだった。化学薬品工場から放たれるにおいがきつかったからだ。母は、ふつうに呼吸をし、静かに言った。「これはお金のにおいなのよ」。母は強烈なそのにおいと雇用を結びつけ、さらにはそこで働く人が父の客になるかもしれないことを重ね合わせていた。
・多数の行方不明者は出た震災である。みんな深刻な状況に陥り、回答をすぐに求めるようになっていたのであろう。こうして震災後は、解決を先延ばしにして金を取る占いの手法が頻繁に使えなくなってきた。
・「一緒に考えましょう」と言いる。それに、相談の解決策をすんなり答えるとお金にならないので、「話をできる限りひっぱりなさい!」とも言われましたね。
・保険会社が掛け金を多く支払った人に対して多くの補償をするのは仕方がないが、国や行政が多く多くを持っていた家に対しては多くの補償をし、家を持っていない人には家を提供しないのはおかしな話ではないか。
・シンプルな生活をできる人というのは、身の回りにモノがないということに、不安を抱かない人たちである。なぜ彼らが不安を抱かないかといえば、必要になったらいつでもモノを買えるだけのお金を持っているからである。
・リベラルが力を弱めた原因もまさにそこにある。リベラル的な政策ってものすごく予算がかかるけど、でも今は国にもお金がないわけじゃないですか。
・感情を排除して、機械的に物事を認識するのが金持ちへの第一歩なんだ。
・賃金奴隷としての無産階級による階級闘争(理論)をその根底から否定するためのイデオロギーが必要だった。
・懐が肥えるにつれて、金回りのよさを正当化するために他者から賞賛されたがるようになる。
・BoP層は、特に時間やお金といった抽象概念になると、考えを言葉で表明することに慣れていない。
・リーマンショックによって倒産した上場企業のうち、実に3分の2が「黒字倒産」だ。黒字でも倒産したのは、現金を持っていなかったからだ。
・「お客様」に敬意を払うのは、お金を払ってくれるからだ。あくまでお金と敬意の交換だ。だから、お金が払えない人は、敬意も払ってもらえません。
・「金のためにやっているのではない!」「ならやっぱりごっこじゃないか!」
・足切りラインを設定しておかないといくらでも際限なくお客が来る。そのとき困るのは君だ。その設定に金額を使うのは我ながら悪くないと思う。
・皆言う。「言ってくれなきゃわからない」と。その次は「口だけでなく金を出せ」。人間であるために必要なルールはその二つだけ。――二つしかない、とも言う。
・手にしている道具が金槌だけだとすれば、あらゆるものを釘のように扱いたくなるはずだ。
・プロレスを見る醍醐味の大きなひとつは「非日常」である。日常の世界にはいない人たち、朝の通勤電車にはいそうもない人たちがそこにいるからこそ、お金を払って人々は駆けつける。
・佐々山の葬儀は、下手をすれば金持ちのペットよりも雑な、簡素なものだった。
・金の流れによってすべての生産は抽象化され、貨幣単位を統一化することで、あらゆる商品は「数えられるもの」「計算できるもの」となった。
・「地球が太陽のまわりをまわる」のではなく、「金が世界中をまわる」ことで成立するのが、近代社会なのである。
・もし「棚からぼた餅」で大金が急に転がり込んだとしたら、毎日、または毎週起こるたくさんの楽しいことや気分が盛り上がるもの(昼食に高価な寿司を食べる、毎週マッサージを受けるなど)にお金を使ったほうが、結局のところあなたが絶対にほしいと思い込んでいる1つの大きな買い物(たとえば、新型の最高級のジャガーなど)にお金をすべて費やすより、もっと幸せになれる。
・デジタルスロットマシンのメーカーが発見したように、巧みに設計されたインターフェースは執着を引き起こす。プレイヤーがスロットに金を延々と注ぎ込むのは、勝ち負けのためではない。反応のいいマシンを操作する喜びのためなのだ。
・広告は、わがままや物質主義をあおることで、購買意欲をそそる。お金があろうがなかろうが「当然の権利だ」と考えれば、多くの人が借金で首が回らなくなるだろう。
・年収400万円の人は、自分がお金持ちだとは思えないかもしれないけれど、世界的に見れば上位1パーセントの富裕層に入るのだ。
・情報は常に相手の目線で。情報というものは、誰の目線で処理するかで、その価値がまるで違ったものになる。自分が持っている情報をお金に換えられない人のほとんどは、こうした視点を持ち合わせていないことが原因である。
・書籍は、ある分野を深掘りした人が、その内容をまとめたものであり、読書とは、著者が情報収集にかけた労力を、お金を出して買う行為と言い換えることができる。
・市場は、近い将来、それほど多くの資本を必要としなくなり社会が到来することを察知しており、すでにそれを織り込み始めているかもしれないのだ。投資額の減少によって資本が余ることが予想され、それが低金利を引き起こしている可能性がある。
・長期金利は、最終的にはその経済圏の成長率と同じ水準に収束してくることが知られている。全世界的に金利が低い状態が続いているということは、市場は、世界経済についてあまり成長しないと予想していることになる。
・現実にフローで大きな富を形成することはかなり難しい。その理由は、ひとりで稼げる額には限度があることに加え、税金が重くのしかかってくるからである。
・お金の決断は金額に応じて考える時間を決めている。数千円のことであれば数分で、数万円であれば数十分、数十万円では数時間、数百万円では数日から1週間、数千万円のことであれば1か月以上と、それ以上悩むのであれば仕事をした方が良いと考えられる時間以内に、意思決定をするようにルールを作っている。
・50人くらいにカンパを募るメールを送ると、5万シリング(1万シリング=約5ドル)くらいなら余裕で集まるようになったため、返済の義務をともなう借金自体をしなくなった。
・エム・ペサは、これまで銀行サービスにアクセスできなかった人々がお金を安全かつ安価にやり取りする手段として、アフリカ諸国で急速に広まった送金サービスである。
・「相手を変えるよりもまず自分が変わる」。確かにこれが人づき合いの黄金律だろう。
・都市の富裕化は、衣食住に関わる商品の微細な違いにこだわり、その追求に金をかけることを人々に要請していく。その結果、それは逆説的にも生活コストの上昇についていけない脱落者を増加させた。
・精白は米を、自分の好みで見た目や味を変えることのできる対象へと変貌させる。金を支払うことで、米を自分の好みにあった対象に自由に操作(カスタマイズ)できるできるようになったのであり、そうして米は微細な色や味の変化を味わう私的な享楽物に変わったのである。
・基金を気候変動に基づく自然現象という以上に、稲作を根幹に組み込む幕藩的権力システムの宿痾とみたほうがよい。稲作を奨励していくことを前提として飢饉は発生し、だからこそそれを克服することも難しくなった。
・米価安によって稲作農民の収入はたしかに逓減したが、逆に日雇いや副業で現金収入を得て、米を買い食べる「遊民」が村でも力を強めていくのである。
・身請けでは巨額の金を支払うことで他の客や遊女屋の干渉を排して、客が遊女を独占することが狙われた。心中死はさらにそれを金さえ支払わずに実現することで、遊女の家父長的支配を金をあまりもたないより大衆的な人々にまで解放するのである。
・遊郭には、いわば金を支払うことで階層や身分を乗り越える消費のユートピアがつくられていたのである。
・婚姻市場の中で有効な資産とならない家の娘を何とかお金に換えるために、遊郭は貧家や被差別の家にとって貴重な取引相手とになったのである。
・税金が厳しいと文句ばかり言っている。収入に倍する支出を毎年だらだらと垂れ流しながら、誰も根本のところでは責任をとろうとはしない。政治家も、主権者のはずの国民も。
・みなさん、自分が使うお金は、必ず自分が支持したいという会社の商品やサービスにあてましょう。資本主義国では、自分の消費行動が政治的信条の宣言になるのだ。
・高齢化社会になって、80代でも健康なお年寄りが多い中で、定年後20年も年金を貰って「楽園」で寝そべっている生活がいいのか、それとも自分の経験や技術を生かして、世の中に貢献する生活がいいのか。
・50年代以降、殺戮技術は、金融、通信、後方支援の進歩と相まって、小組織集団(10~20人程度の訓練を受けた献身的な者)の破壊力を桁違いに高めた。
・最も利害が一致するパートナーであった米国からの満鉄共同経営プランを拒絶し、グローバルな金融システムに背を向けてしまいました。こうしたパートナーシップ感覚の欠如は今の時代も続いている。
・最終的に勝負を分けるのは、相互の行き来を相殺した結果として、相対的により多くの資金や情報を集めている国ということになる。
・米国では、大学院に行くための奨学金を目当てに入隊する低所得層出身の学生も多く、実はこうした優秀な人材が、装備のハイテク化を現場で支えてきた面があります。
・ロシアの資金調達を支援してしまうと、確かに目の前の戦争では不利になってしまう。しかし、長期的な国家の覇権を考えた場合、自国市場を閉じない方がよいとの判断を行なったのだ。こんなところにも、英国が世界の支配者になれた理由を垣間見ることがでくる。
・ロシアは自国でクリミア戦争の戦費を調達できず、何と敵国である英国の金融街シティで調達せざるを得なかったのだ。英国はあえて、自国市場をロシアに開放し、資金調達を支援している。
・女性側の軽率な行動がストーカー行為の引き金となることもあります。たとえば、高価なプレゼントを何度もされて断らずに受け取り続けるような振る舞いは、相手に「自分の思いを受け止めてくれている」などという誤解を与えるおそれがあります。
・ルールを守らない人は日常生活がルーズになりがちであり、金銭の管理に関してもスキが多く犯罪者にとっては格好のターゲットとして狙われることが少なくありません。
・お金を返してもらうのが真の目的であれば、警察ではなく、弁護士や司法書士等に相談して、民事手続きによって進めるべきなのだ。
・警察は、罰則のある法律違反に対して、警察権を行使します。でも、金銭貸借の根拠法令である民法には、罰則が定められていません。だから警察はお金を取り戻すという目的では動けないのだ。
・ブランド品というのは、値段がみんなにわかっているから自慢できる、その価値を金額と交換したという満足感なのだろう。思うに、バッグの善し悪しを見る目がみんなにあれば、あんな値段では商売できない。
・仕事は、お金を稼ぐためにする行為ではあるけれど、お金がもらえるという楽しみだけでできるものではない。やはり、なんらかの楽しみが見つかると楽になると思う。
・基本的に、人を待たせる行為は、泥棒と同じである。金や物よりも時間の方がずっと価値が高いから、泥棒より凶悪だ。
・人間は誰でも、自分だけ良ければ良い、今が良ければ未来のことなど二の次だ、人類が滅亡しようが俺の知ったことか、と考える。したがって、大衆の合意によって決断しているかぎり、未来への借金を繰り返すだろう。
・単なる「税金の無駄使い」と見るか、「文化的な豊かさ」と見るかは、その人の「文化度」によるだろう。
・人に自慢したり、見せびらかすことに金を使わないとなると、大金を使う機会なんて、まずないように思われる。
・「公共」とは、民から金を集め、民の意向を選挙で取り入れる「民営」なのだ。
・組織とは、金が出る方を向いて尾を振る単純な仕組みである。
・TVで、お年寄りが「貯金を取り崩さないと生活していけない」と嘆いている場面を流していたけれど、それって、普通なんじゃないだろうか。そのために(老後に備えて)貯金をしたのではないのか。それとも、貯金はすべて子供や孫のためだったのだろうか。
・仕事というのは、得られた賃金に値するようなものを返す行為である。楽しいから、好きだから、憧れていたから、という動機で仕事をする人間には、その自覚が欠けていると感じる。
・円が上がれば、こぞって専門家は「安全通貨の円が買われた」と言う。1000兆円も借金があり、いつ財政破綻するかと世界から注目されている国の通貨がなぜ「安全通貨」なのか、いくら聞いてもよく分からない。
・銀行員は金の勘定はできるが、現場のことは何も知らない。知らないクセに知ったかぶりをするから間違うことが多い。
・合格するための文章であれば、読み手を「そうそう、そのとおりだ」と頷かせれば良い。しかし、たとえば、文章でお金を稼ぐプロになりたいならば、それではまったく不足である。万人が納得する当たり前の意見を書くよりも、「こいつの言っていることは、ちょっと変だ。しかし気になるから、また読んでみよう」と思わせる文章、だいたいは納得できるものの、一部だけ、「そうかな?」と反論したくなる文章、読んでいるだけで刺激的で、これまでになかった思考に触れられる文章、そんな「読みもの」こそがプロの仕事である。訴えたい意見、正しい見識、知識の披露が主目的ではない。
・カーネギーは「金持ちは貧乏人の管財人にほかならない」と言って、築いた巨万の富を次々とバラまいて社会に還元しました。
・お金を持っている人間が保守的になったら、社会は停滞するだけだ。お金持ちはお金持ちの使命として、お金を積極的に使わなければいけないのだ。それをしないで、ただ、安全ばかりを願うのは、お金持ちのやることではない。
・同じものを買うのでも、お金持ちは「投資」として買うのに対し、一般の人間は「消費」として買うのだ。
・合理主義者ほど、無駄を嫌うからだ。しかし、彼らがケチなのはお金に関してではありません。お金が無駄に使われることが嫌なのだ。
・問題は「お金があるかないか」ではなく、「じゃ、あなたはなぜお金がないの」と聞かれたときに、その理由を答えられるかどうかだ。お金が少ないということを知っていて、それで足りないということは、それなりの生き方の努力が足りないということ。
・貧しい人がなぜ貧しいままなのかというと、自分のことを貧しく、不幸だと思っているので、なかなか自分以外のためにお金を使えないからだ。
・お金持ちはクタクタになるまで働いたからお金持ちになったのではなく、クタクタになって働くのをやめたから、お金持ちになったのだ。
・成り金は高いか安いかという「お金基準」でものを選びます。欲しくもないのに「高いもの」「高いとわかるもの」ばかりを選んでみたり。でも本当のお金持ちは好きか嫌いか、便利か便利でないか、「自分の基準」で選びます。
・日頃からお金持ちだったらどうするのか、「お金持ちごっこ」をしていれば、お金持ちの考え方(つまり「あり方」)が身についてくる。
・お財布の口を大きく開けていれば、大きく開けた分だけ、お金が入ってくるが、お金以外のゴミやクズやいらないものも入ってくる。余計なものはいらないから、とお財布の口を閉めてしまうと、欲しいお金も入ってきません。
・お金持ちは、お金持ちの考え方を「習って」きたのだ、お金のない人は「お金のなくなる考え方」を「習って」きた。
・もしお金が労働の「対価」や、顧客満足や、頑張ったご褒美だとすると、お金持ちの奥様は、貧乏にならなければなりません。だって社会に出て働いているわけではないんだから。でも奥様はお金持ちだ。
・「いいお金」だろうが「悪いお金」だろうが、どんどん入ってくればいい。そしてきれいに使えばいい。
・お金を無意識に否定している人のとこにお金は集まりません。パクチーが大嫌いな人の家にパクチーはありません。
・その多国籍性、隠蔽性、無規則性、巨大な破壊などテロリズムの典型的な特徴を持っているがゆえに、われわれはこれを金融テロリストと呼んでしかるべきだろう。
・目下、世界の平和の構築に対する最大の脅威はテロリストの訓練基地ではなく、金融市場である。
・「地方移住の推進」で移住してくるのは、年金生活のお年寄りばかりとなりかねない。これでは「地方創生」ではなく「痴呆創生」になってしまう。
・もらった以上の金を注ぎ込んで、様々な取り組みをした自治体が、挙げ句の果てに「地方創生」ならぬ「地方早世」にならないことを祈る。
・長生きはいいことだという言説は医療機関の金儲けのためのキャッチコピーなのだ。
・誰でも、金を払う奴の言うことはきくものだ。
・0以外の任意の数字を0で割ると、答えは∞(無限大)である。n÷0=∞。お金が50円ある。1日に5円使えば50÷5=10で、10日でなくなる。1日に0円使えば、50÷0=∞で、無限大日後になくなる(いつまで経ってもなくならない)。
・hold outの直訳は「粘り強く」で、金融の世界では債務再編に応じない債権者を意味する。
・誘拐、交渉、身代金支払いをすべて秘密のベールで覆い隠しておけば、筋書きはいかようにもでっち上げられる。言ってみれば、誘拐は空っぽの箱のようなもので、メディアはそこに好きなようにストーリーを詰め込む。
・スペイン内戦を戦場からレポートしたヘミングウェイとは異なり、シリアを報道するジャーナリストは尊敬されない。彼らは潤沢な身代金と交換できる商品に過ぎないのである。
・世界に散らばるソマリア出身者は、北米にいようと北欧にいようと海賊ビジネスに様々な形で出資し、受け取った金はペルシャ湾岸とのコネクションを活用して洗浄している。
・誘拐による資金調達には、このビジネスが盛んになると人質の供給が突然止まってしまうという致命的な欠点がある。
・私たちは「お金が減ると貧乏になる」のではなく「欲望が増えると貧乏になり、不幸になる」のだ。
・お金以上にムダにしてはいけないもの。それは「時間」だ。時間のムダは、お金以上に深刻だ。

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