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プロの投資家とアマチュア どこが違うのか?

リテールから回ってくるトレーニー君に毎回聞かれる質問に「ディーラーの人って確実に儲かる方法持ってるんですか?」っていうのがある。答としては「勿論持ってる。持ってない人はディーラーとして生きていけないから。」ってことになるんだけど、なかなかこれが理解できないっぽい。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013






リテールから回ってくるトレーニー君に毎回聞かれる質問に「ディーラーの人って確実に儲かる方法持ってるんですか?」っていうのがある。答としては「勿論持ってる。持ってない人はディーラーとして生きていけないから。」ってことになるんだけど、なかなかこれが理解できないっぽい。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

マーケットでは必ずαが取れる手法を「魔法の杖」なんて呼び方をします。朝の話は「魔法の杖はあるの?」って話です。「魔法の杖」はあります。ただし一本だけではありません。炎属性の的にメラ撃ってもききません。逆もしかり。無属性の強大魔法もあります。裁定取引です。めっちゃMP使います。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

言い換えれば「魔法の杖」とはディーラーの技術そのものです(異論はあるでしょうが)。マーケットがこういうふうに動いたら、この技術を使おう。こういうポジションを取ろう。想定を超えることが起こったらこうしよう。そういった技術こそが「魔法の杖」なんだとおもいます。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

問題は「魔法の杖」があるかないか、ではなくて、いつどんな時にどの「魔法の杖」を使えばいいのか、です。だから、現時点で自分なりの「魔法の杖」を持たない人は必死に見つけなきゃ、そう遠くないうちに死にます(相場的に)。そしてその杖は多ければ多いほどいい。当たり前だけど。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

難しいのは、杖を振るう相手が「おにこんぼう」なのか「あらくれチャッピー」なのか、基本的に殴ってみないとわかんないことです。敵を事前に確定させることが出来たら、マーケットはとても楽しい狩場になります。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

ヒントはあります。ただひとつ、効率的市場ではコントロールし得ない指標。ボラティリティです。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

一般的なボラティリティのイメージは、相場急落時に上昇する、程度かな?オプションの価格形成まで理解してるのが普通、かな?よくわからんのだけど。急落時に上昇することは間違いではないけど、ボラが高い状態がマーケットを下げる訳じゃない。 pic.twitter.com/JWptZe8oIh

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

赤がインプライドボラティリティ、青がヒストリカルボラティリティを示しますpic.twitter.com/JWptZe8oIh

— ryu (@ronjin) June 13, 2013
※インプライド・ボラティリティ(IV)予想変動率
※ヒストリカル・ボラティリティ(HV)歴史的変動率

このグラフを見ただけで、「あれ?こうやったら儲かるんじゃない?」なんて思える人は今すぐ連絡ください(嘘です)。かなりディーラーに向いてます。このグラフをぱっと見ると、基本的にインプライドの方がヒストリカルより高いなぁとかpic.twitter.com/JWptZe8oIh

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

ボラティリティ急騰後にたまにヒストリカルの方がインプライドを上回ってるなぁ、なんてことがわかります。pic.twitter.com/JWptZe8oIh

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

たまにヒストリカルの方が上回ってるなぁってことに気づいた人は目の付け所がいい人です。これはインプライド・ヒストリカルボラティリティレシオと日経平均終値をプロットしたもの。 pic.twitter.com/oLZhunOnKk

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

このプロットはもの凄い金の臭がしますwww読み取れることはいっぱいあるんだけど、今回はインプライドとヒストリカルの逆転時とその後の動きについて。プロットを見て分かる通り、ヒストリカルがインプライドを上回ることは、ほとんどありません。pic.twitter.com/oLZhunOnKk

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

細かく書くとなんでTwitterでやってんの?ってレベルの長さになるので、ポイントだけ。1.急落時にはインプライドから立ち上がる(当たり前)2.急落一巡後、ヒストリカルがインプライドを上回るケースが稀にある(見たまま)3.その後またインプライドがヒストリカルを上回る状態回帰

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

さてこの時、インプライドが増加して状態回帰するのか、ヒストリカルが減少して状態回帰するのか、どっちでしょう?これがわかると、状態反転時にどんなポジション取ればいいかわかります。

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

ちなみにここ数日、この珍しい状態(ヒストリカルがインプライドを上回る状態)が発生していました。プロットの一番右が今日前場途中。んで、引けではインプライドがヒストリカルを上回っています(状態回帰)。今日起こったことなので考えやすいよね(笑)

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

それ以外にもボラティリティはポジションを考える上で様々な示唆を与えてくれます。ボラティリティの下方硬直性とかレシオの限界値とかも覚えておくと、きっと役に立つはず。pic.twitter.com/JWptZe8oIhpic.twitter.com/oLZhunOnKk

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

私はこういうものを見ながらヒャドを撃つかメラを撃つか考えてるわけだな

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

この程度のことは目端の効いた個人投資家なら誰でも作れるし作ってるものでしょう。問題はこのプロットから何が読み取れるか、そこからどんなポジションを想定できるか。どうやって組みにいくか。どうやってメンテナンスするか。それがディーラーの技術。「魔法の杖」なんじゃないかなぁと

— ryu (@ronjin) June 13, 2013

昨日はモンスター図鑑の作り方・見方のお話だったんだけど、今日は魔法の杖の作り方のお話。どうゆうプロセスでポジションを取ればいいのか、というお話です。個別状況に応じてこういう時はこういうポジションとればいいよっていうお話ではありません。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

どんな相場の時にどんなポジションとっても、それが正解だとか間違いだとかってことはありません。ポジション閉じた時に利食いになってれば正解だし、ヤラレで閉じれば間違いです。でも、これを意識しておけば利食いになりやすいっていう心構え的なものはあります。それが魔法の杖の作り方です。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

まずモンスター図鑑を読み込みます。ボラティリティプロットだけじゃなくて、いろんな指標、自分の経験まで総動員したものがその人のモンスター図鑑です。んで、目の前の敵がどの程度の強さでどんな属性を持ってるのか把握します。ついでいくつか想定シナリオを妄想します。ここまでが準備段階です。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

いよいよポジションづくりです。一番大事なことはリスク管理です。一にも二にもリスク管理。これが出来ないとどうにもなりません。会心の一撃食らったらHPがゼロになるような状態で戦っちゃダメなのです。最後のMPを確実に仕留める自信のない敵に撃っちゃゃダメなのです。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

オプションにおいてはいくつかのリスクパラメータがその手助けをしてくれます。ボラティリティが明日朝のリスクレンジを教えてくれます。そういった情報に注意して、今日のポジションを決めます。中身はなんだっていいんです。リスク管理さえしっかりできてれば。この勝負に負けても次戦えるから。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

とはいえ、ホントに何でも良くはないわけで。適当な丁半博打やってれば破産確立は100%なので、相場はるくらいなら美味いもんでも食ったほうがマシです。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

じゃぁどんなポジションがいいのか?それは、その人の相場観にあったポジションです。相場観にあったって一言で言うと「当たり前じゃね?」と思うかもしれませんが、多くの人はこれが上手く出来ません。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

そのポジションは何を収益の源泉として取りにいってますか?デルタですか?ベガですか?セータですか?明確に説明できない限りそのポジションは相場観にあってるとはいえません。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

また同時にそれが明確で無いと、本当の意味でのリスク管理はできません。どこにリスクが有るか明確に把握できないってことですから。ここまでのことがちゃんと出来るようになれば、その人は魔法の杖を一本手に入れたことになります。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

でもその杖はまだメラしか撃てません。ちょっと手ごわい敵に出会うと負けてしまいます。レベルを上げなければいけません。その為に考えるべきことは何でしょうか?

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

そこまで出来てやるべきこと、それは効率的なポジション構築方法の研究です。ある相場観を反映したポジションは、ことオプションにおいては無限にあります。枚数・権利行使価格・限月・プットを使うのかかコールを使うのか。組み合わせは無限です。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

結果的に儲かってるポジションは”キレイ”です。あたかも美しい船が速いかのごとく。その人の相場観を最も”キレイ”に反映するポジション。これが強い魔法の杖です。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

世の中にのオプション教本にはいろんなポジションが乗ってます。レシオスプレッドだのストラドルだのストラングルだの。そんな名前を覚えることにはあまり意味はありません。あ、ちょっと格好いいかもしれません(笑)

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

大事なことは、それらポジションが何を収益源として、どんなリスクがあるのか。もっと細かく言うと、そのポジションはいつ、どんなマーケットになれば利益が出るのか。いつ、どんな状況になればクローズすべきダウンサイドリスクが発生するのか。といったことを明確にすることです。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

まとめるとこうなります。1.自分なりの相場観を確定させる2.許容リスクを明確にし、ポジションを持つ限り適格な管理をし続ける3.ポジションに意図を反映させる4.そのポジションの効率性を保つ(キレイであり続けさせる)

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

ある程度儲かってる人は、(3) まではできてる人はいます。でも(4)はなかなかいません。ディーラーであったとしてもです。これは(3)までできてると、通常のマーケットではそこそこ儲かるからです。でも、いったん想定外のことがあるとこういう人は制御できない損失を抱えます。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

オプションのポジションディーラーはトータルで数百枚から数千枚のポジションを管理します。こうなるととっ散らかったポジションを放置すると、何かあった時にどうにもならなくなっちゃいます。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

たとえば、「なんかマーケット下がると思うんだよね。だからプット勝っておこうと思う。」「でも、今ボラティリティ高いし、思ったように下がらなかったらプレミアム取られちゃうのが嫌だ。」「せっかくコールサイドも高いプレミアムついてるんだから、コール売ってプレミアム下げよう」

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

何を基準としたのかはさておき、このプレーヤは自分なりの相場観は持っているようです。リスクはどの程度理解できてるかは不明ですが、きっと許容範囲内でしょう。ポジションに意図も反映されています。でもこのポジションは効率的ではないですよね?プット買ってコール売るなら先物売ってけって話

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

この例ではオプション触ったことのある多くの投資家は「先物売っとけばいいんじゃね?」って気づくと思います。でもちょっと複雑(だと本人が思ってる)なポジションになると、とたんに効率性がわからなくなります。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

なのでその杖が効果的な杖であるために、常にこの効率性”キレイなポジション”ということは意識したほうがいいです。

— ryu (@ronjin) June 14, 2013

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